2009.09.18

【落語】「三之助をみたかい? vol.10」

2009.9.16 19:30

来年三月に真打ち昇進の決まっている三之助が続ける独演会。二席、115分。日暮里サニーホール。

博打打ちの手口「看板のピン」。 田舎からでてきて、財布を摺られ、困っていた男を雇った店は「甲府ぃ」

短いまくらといっていたにもかかわらず、まくらで60分。今年の夏のこと、来年のこと、旅先のこと、食べ物の店をネットで探す話、福岡のバスの話などさまざまとりまぜて。 アタシはどちらも初めて聞いた噺。なんか技をみて、それを真似しよう、という構造はよくある話。タイトに20分弱スピード感が楽しい。

後半はネタおろしらしい(違うらしいです。ご指摘感謝)じっくりした一本。タイトルだけは知っていて、どういう話かと思いながら、オチはあっても、涙じわりのいい話。素朴な感じをやらせても巧い。

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2009.06.25

【落語】「三之助をみたかい? vol.9」

2009.6.24 19:30

真打ち昇進の決まった三之助が続けている独演会。ちょっと遅刻しちゃったけど、のどの調子が悪いらしくて通常三席を二席にぎゅっと圧縮。まくらも短めでやれば出来る21時ちょっと過ぎ終演。日暮里サニーホール・コンサートサロン。

会社から運転手付きの車で戻った主人、迎えがないことから始まり家のあちこちに文句を付ける。奥さんは実家に帰るが父親に諭されて戻り「かんしゃく」(なぜかwikipiediaにはエントリがない)
植木職人がお屋敷で見聞きしたことを家に戻って「青菜」(vol.4でも)

ちょっと友人という気持ちが勝手にあるアタシですので、この会で選ぶ噺に、勝手に文脈を感じてしまうのです。奥さん(かみさん)をフューチャーしたと思うのだけどどうだろう。

「かんしゃく」は初めて。明治期の新作なのだといいます。たしかに言葉遣いどころか所作、出てくるものすら違います。もちろん、途中で着地点は見えますが、落語ですからそこは大きな問題ではありません。前半での主人の理不尽さをどれだけ出して、後半の落差をどれだけ出すかが落語としての骨格だだと思うのですが、アタシが好きなのはその間を繋ぐ、実家での父親。時代とはいえ、夫を立てることを諭すというところから入りつつ、じゃあ娘(妻)自身はどうしたらいいのか、ということがちゃんとソリューション(今風だなこれ)があって、それを実行したら、圧倒的に幸せ、という感じが実にいいのです。この諭す三之助がちょっと凄い。

「青菜」は途中まできて過去に聴いたことがある噺だと思い出しました。外で見てきたことを身の丈に合わないけれど真似するおかしさが爆笑編につなぎますが、そのおかしい夫婦の姿が、あふれるほどの愛情を感じさせて実にいい噺なのです。押し入れに隠れる、なんてことのばかばかしさとその情景が目に浮かぶのです。

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2009.04.21

【落語】「三之助をみたかい? vol.8」

2009.4.20 19:30

落語はほぼココでしか聴いていませんが。毎回楽しみで会社を定時に抜けるのを工夫してしまいます。次回は6月。

自分は酒が好きだと告白(みんな知ってるけど)しつつ。禁酒を誓った親子。息子が帰ってくるまでにちょっと呑んじゃおうと思って「親子酒」。
初めて落語を聞いたときのはなしから、寄席ってのは経済が廻ってないところの魅力と云いながら。新しもん好きの男が近所に出来た店が楽しみで楽しみで仕方がない「欠伸指南」
仲入りを挟んで、最近始めてはまってることはスキーだとか。食わず嫌いでは何事も「明烏(あけがらす)」。

毎度退館時間ぎりぎりまでやってしまうのだけど、今回は記録的に短く21:45終演。枕を振りながら、枕か噺かを曖昧にしながら導入していくのは多分そういう演出なのだと思います。それぞれの枕がちゃんと噺に繋がるように構成されていて一種のフォーマットにすらなる感じなのです。

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2009.02.14

【落語】「三之助をみたかい? vol.7」

2009.2.12 19:30

三之助が続ける一人会、7回目。いつもどおり、21:50終演

「厩火事」(wikipedia)。「小言念仏」(wikipedia)。「甚五郎の大黒(三井の大黒)」(解説)

根多おろしを含む三本立て。遅刻したので一本目の途中から。髪結いの亭主は怠け者、妻は腹を立てて相談に行くけれど別れたいというわけでは、実はない。泣きそうになる妻の表情が巧くて泣きそうになりつつ。

二本目、リズムを刻みながらの小品。こういうのもあるのですねぇ。他の人が居る風景に見えますが、上下切ったり対話してないので独り言だと思ってしまうとシュールでそれも楽しい。

仲入り挟み三本目。飛騨の甚五郎、という名人が市井の感じでおとなしくしてバカにされたりでも凄い技を見せたり。スノップな感じは鼻につく物語ではありますが、そういう技があればアタシだって一生食えるのにと思うのは何だろう、ダメ人間の憧れ的なモノですか。

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2008.12.25

【落語】「三之助をみたかい? vol.6」

2008.12.24 19:30

柳家三之助が続ける一人会。日暮里サニーホール・コンサートサロン。仲入りを挟んでの二本。終演21:45。( 1, 2, 3, 4)

与太郎が叔父に言われて道具屋の露天商に挑戦して、あれこれ売ろうとしたり売れなかったりする「道具屋」(wikipedia)。
旅籠の大掃除で家宝の御神酒徳利を通い番頭が大切に水瓶に沈めて隠しておいたのを忘れて大騒ぎになり、言い出せずにいると、番頭の妻の入れ知恵でそろばん占いで徳利の行方を占い見つけたことにすると、その評判を聞きつけて大阪の大家の娘の病気を占って貰いたいと云われ、大阪に行くことになる。「御神酒徳利」(wikipedia)。

12月はこの日しか空いてなかったのだという「特異日」だと云いながら開演。どうしても退出時間ぎりぎりになる毎回に反省して、その特異日だから早く帰れるようにいつも三本のところを二本にするとか。といいながら、客の中の五人を抽選で選び、一人一人一言を添えた色紙を、というプレゼントっぽい趣向。これが思いの外時間を食ってしまったため結局いつもの時間まで。この緩い時間の感じはそれはそれで嬉しいけれど、色紙を書いてる時間は当然喋りは薄くなるわけで、そこに「特異日」的な過剰な期待をしちゃって乗り込んだアタシには少々肩すかし感。あえてこの日に来てるからこそ、がっつり聴きたい感じも。

道具屋は小咄の集積、というような体裁なので、イキオイが欲しいところ。ちょっと色紙に気力が取られちゃった感じも。御神酒徳利はアタシは初めて聴いた噺だけど、物語自体が独立して面白い感じで良くできてて、巻き込まれ型の亭主、なんてのをやらせると巧い三之助によくあっている感じ。

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2008.10.28

【落語】「三之助をみたかい? vol.5」

2008.10.27 19:30

柳家三之助 の一人会。ふたを開ければ最長記録、終演21:45。日暮里サニーホール。

江戸の夜の二八そば、巧いこと支払いを誤魔化した男のやり口を真似しようとした男の「時そば」(wikipedia)。
殿様が外に出て空腹を覚えるが弁当の用意はなく、近くの農家で焼いていた秋刀魚を「目黒のさんま」(wikipedia)。
失明した男は医者にも見放され、神仏に願掛けに行くが悪気を起こしまったく見えなくなってしまう。もういちど信心しろとたしなめられ通うが、その満願の日になっても治らず「景清(かげきよ)」(wikipedia)

気がついてしまって不安でしょうがないことから始まり、雨男(夕方にゲリラ豪雨だった)、絵本寄席や新刊(オールフライトニッポン2)の話、近所のたこ焼き屋だったはずの店の変遷などをまくらに。ここがかなり長いのはいつものことだけど、ゆるゆると噺家の思ったこと考えたことやったことを近況報告のように聴きながら過ぎる時間もまた贅沢で。

「時そば」は「いま何時でぃ?」っていうセリフは有名だけどちゃんと噺として聴いたのは初めてかも知れません。思いつきの面白さとそれを真似した男のうまく行かなさ度合いが楽しい。細いつるっとした蕎麦と太いごわごわの蕎麦の食べ分けの誇張も楽しくて。

「目黒のさんま」こちらも「さんまは目黒に限る」っていうセリフばかり知ってても聴いたことあったかしらん。三之助としては初めてやる噺なのだといいます。脂の乗った秋刀魚の描写にごくり、てな感じで。食の安全ってのは、何をどうやって作ってるか見えてることだよなぁとぼんやり思ったり。殿様が城で所望したときに出てきた方の秋刀魚は、美味しく無さ加減というよりは安全だのなんだのに行きすぎた感の不気味さすら。めずらしく政治家だの歌謡曲だのを引用してくるくすぐり満載。

仲入りを経てもう一席。

「景清」は半年を経ての再登場。軽めの前二つに比べるとがっつり噺にとっくみあう感じ。妻への想いが収束していくあたりにわしづかみ、なのです。

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2008.09.14

【落語】「末廣亭深夜寄席」(2008.9.13)

2008.9.13 21:30

客なんて居なかった昔の深夜寄席をすこしだけ囓ったアタシには同じ回とは思えない超満員200名。下席から真打ち昇進する5人、二つ目しか出られないこの会からの「卒業興行」と銘打って。

「宗論」三遊亭あし歌(→歌橘)
「初天神」三遊亭歌彦(→歌奴)
「新・生徒の作文」春風亭栄助(→百栄(モモエ))
「岸柳島」古今亭菊可(→菊太楼)
「豊竹屋」古今亭志ん太(→志ん丸)

夜にフタコマ確実にという流れで教えて貰った組み合わせ。たしかに近いし楽勝。末廣亭前からゲーセン角をまがって見えなくなるぐらいの行列。どの噺家も多分初見のラインナップ。深夜寄席とはいえ、昇進間近ですからちゃんと盛り上げる熱気。

「宗論」はねた自体があんまり好きじゃないんですよねぇ。キリスト教かぶれの口調で笑わせるという理解のアタシですが、差のあることが笑いには繋がらないような気がして、彼に限らずどうも入り込めない。

「初天神」は笑わせ話のスタンダード感、安心。仕草で笑わせることが噺家でのバリエーションだけど、大喜びする子供のあたりとか、舐め取る所とかに笑う。

「新・生徒の作文」は読んでて突っ込むだけ、という構成なので終始目を伏せてる感じでどうにも落語としての立体感が出てこない感じ。それぞれの作文はそれなりに面白いのだけど、どうも「父親の職業」からのオチ、あんまりなぁ。これはブラックというのとは違う気がするなぁ。だってこう落とす意味がわからない。

「岸柳島」と書いて「がんりゅうじま」と読ませるのがちょっと洒落てて好き。もと来た岸に戻って果たし合いだというあたりの頭のいい展開がスマートで、結構好きかもしれない。初めて聴いた。武士らしい安心の重厚さよくあっています。ところどころ口調が怪しいところもあるけど。

5人のあれこれを枕に引きながら、「豊竹屋」は都々逸の唸り具合での大爆笑編。おかしな趣味を持っている男の所に、共鳴するように同好の士が集まってしまうあたりは、ちょっと「天才バカボン」を思い起こさせる感じ。バカボンのパパのところに、バカ田大学の後輩とか同窓生が次々やってくる感じがして楽しい。

よみうりテレビ制作の「ミヤネ屋」なるテレビ番組のカメラが入ってましたが。開演前にレポーターが「客席も撮影する」と一言言ったとはいえ、立ち見も出ている超満員の客席にカメラを立て、問答無用に客席を撮影する必要はあるのかしらん、ちょっと嫌な感じ。そのテレビを枕に振らない5人はしっかりしてる。

客席も写真・写メを撮ったりする客が多くて、すくなくとも一人目は出てきた瞬間の写真を撮ってる客。客席が荒れているということも実感しますが、それを放置しておくということは、寄席としてそれでいいと考えてる、ということになってしまうと思うのだけどどうだろう。

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2008.08.21

【落語】「王子落語会〜納涼寄席〜」(3日目)

2008.8.17 18:30

王子小劇場の演劇祭の狭間になぜか落語会。アタシは初めて拝見する方ばかりです。

演目、友人が書いていた日記から拝借。
講談とはなんて話から始まり、3分で忠臣蔵(未完:-)とか英語で講談とかをマクラにしつつ、「源平盛衰記より扇の的」神田京子。
怪しげな町中で怪しげな本を売る男。それだけあれば一生遊んで暮らせるような「秘伝書」桂都んぼ。
道具屋を贔屓にする旦那が幽霊絵の掛け軸を買うが取りに来るのは明日。いい儲け話にその掛け軸を前に晩酌を始めて「応挙の幽霊」桂笑生。
     仲入りを挟み、
出来のいい子供が父親の留守の間の母親への来客をネタに小遣いをせびる「真田小僧」笑生。
茶屋でみかけ一目惚れした若旦那は恋煩いで。親からの破格の礼金の依頼で相手を大阪中捜し回った男、もう見付からないかと観念した瞬間「崇徳院」都んぼ。

普段はほぼ一人の噺家の会にしか行ってないアタシです。王子がかけるというなら行かねばなりません。3日間の高座すべてに上がり、ほぼメインの都んぼの破壊力が際だちます。上方というと二代目の枝雀が印象的で、それに匹敵とはいいませんが、爆笑の渦に巻き込むパワフル。

講談は多分初めて、眠たくなるのも芸って感じの講談だけど、アキさせない。英語も日本語的な発音で気楽に楽しい。「秘伝書」は新作かと思うとさにあらず、ググってみれば出てくる噺。小咄的なさまざまな仕掛けが楽しいし、ネットのいわゆる「情報商材」ってものの怪しさは大昔からあるんだよなぁという感じ。「応挙の〜」はたぶん艶のある話なのだと思うのだけどそこまでは行っていない感じ。「真田〜」は途中のまでしか聞いたことがなくて、父親が好きな講釈をそっくり口まねしてアリバイを作り六連銭をネタにもう一歩せしめるっていう後半は初めて。だから真田なのね。「崇徳院」は似た話をどこかで聞いた気もするけど多分初めて。欲の皮からくたくたになり、走り回りなんてあたりが楽しくて。

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2008.07.10

【落語】「三之助をみたかい? vol.4」

2008.7.9 19:30

柳家三之助 の一人会。終演21:30。アタシは30分ほど遅刻ですが。それでも満足。日暮里サニーホール。

店番の小僧がさまざま失敗して叱られる。そこにやってきた一人の客人の用件はいったい。「金明竹」。世の中にはいろんな人が居て、気の長い人も短気も「長短」。植木職人がお屋敷で主人に少しばかりご馳走になり洒落た話し方を聞いて帰って、おかみさんと試そうとして「青菜」。

いわゆる「まくら」が長いから大丈夫かと思って油断してたら、ちゃんと始まっていた一席目。口調が楽しくて、耳に心地いいのです。有名な「寿限無」に似てる感じもあるのですが、意味がついにわからぬまま、なのでついついググってしまう感じ。

二席目との間も、まくらを振り、しかし小咄的なものも挟みつつ。始まってこれは、とおもっているとさにあらず、ちょっとばかりのフェイントで。人物描写の対比を楽しむ噺。三之助にとっては根多おろしなのだといいますが、あれー、じゃあ、アタシは誰のを聞いたんだ。中入りを挟んで、アタシが初めて聴いた三席目。ちょっと上の暮らしを垣間見て、それを真似してみようという噺はままあれど、こんなにも理由のないまま、おかみさんが頑張る噺はそう無い気がします。となれば、このモチベーションは愛情かぁ、そうかいい噺だなぁ。

今年はあと二回。

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2008.06.29

【落語】「末廣亭深夜寄席」

2008.6.28 21:30

二つ目を中心にして毎週土曜日に開催されている末廣亭の深夜寄席。ずいぶん久し振りに見た気がします。というか、座席もトイレも前に行ったときより格段に改良されていて、それは落語ブームだからなのか、あるいは近くに出来た副都心線対策なのか。ともあれ、立ち見の出るぐらいの満席。びっくり。

「悋気(りんき)の火の玉」林家ぼたん
「宗論」林家ひろ木
「たがや」金原亭小駒
「粗忽の釘」柳家三之助

終演後に出口のところで、小さなホワイトボードにその日の演目・演者を書いておいてくれるのはアタシのような素人には嬉しい。紙を配る手もあるけど、必要なら携帯で撮っておけるこのほうがなんとなくエコっぽい。

嫉妬に狂った本妻と妾が死してのちも火の玉になってぶつかり合っている「悋気の火の玉」。キリスト教にはまり込んでいる息子を諭そうとしている「宗論」。花火見物の人混みの中、田舎侍に、たが屋の職人が粗相をしてしまった「たがや」。そそっかしい亭主がかみさんに頼まれて壁に箒をかける釘を打つが、うっかりして壁の反対側まで飛びださせてしまう「粗忽釘」。

前の二人はイキオイで乗り切る感じ。比べて後半の二人はタイトでしかもちゃんと芸、というのはやはり比べてみないとわからないこと。三之助の「粗忽の釘」は他で観てはいるのですが、時間の短さゆえかタイト感は増していて、みやすい感じ。

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2008.05.23

【落語】「三之助をみたかい? vol.3」

2008.5.22 19:30

柳家三之助が今年精力的に取り組む一人会。終演21:30過ぎ。日暮里サニーホール。

お座敷で呑む男ふたり、悪酔いして隣の客にちょっかいを出して「棒だら」。あわてものの男、人垣をかきわけた先に見た行き倒れの男は知り合いで「粗忽長屋 」(wikipedia)。失明した男は医者にも見放され、神仏に願掛けに行くが悪気を起こしまったく見えなくなってしまう。もういちど信心しろとたしなめられ通うが、その満願の日になっても治らず「景清(かげきよ)」(wikipedia)

30分の遅刻。待っていてくれたわけではないのでしょうが、入った時点でまだマクラ、丁度はじまるところ。持ち味ではあるのでラッキーはラッキーなのだけど、マクラ聴きたかったなぁとも。

酔っぱらいをやらせると圧倒的な三之助らしく楽しめる「棒だら」、田舎侍の朴訥さと、たちの悪い酔っぱらいの絡み具合の切り替えがちょっと好き。

自身が好きだという「意味のない笑わせる話」に通じる「粗忽長屋」、有名なわりにアタシ初めて聴いた、というのはまあ落語ちゃんと聴いてない証拠ですが。慌て者っぷりが楽しいけれど、急く気持ちに語り口が付いてきてない感じは、まあ、押せ押せですからね、時間。

休憩を挟んでもう一席。笑わせるちからは弱めになるかわり、妻への想いを語るあたりに気持ちの動きが見え隠れする「景清」。確かにテレビにはかけづらい話ですし、気持ちがささくれ立ってしまう人がいるのもよく理解出来ます。演者のチカラだけではそう感じる人を完全にはどうこう仕切れず、それはその時代の世界観だったというしかない気がしないでもありません。

満腹感一杯、すくなくともアタシの入った時点ではほぼ満員。当日パンフが足りなかったのはちょっと残念。

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2008.02.27

【落語】「三之助をみたかい? vol.2」

2008.2.26 19:30

三之助の独演会。日暮里サニーホール/コンサートサロン。枕も全体も長めなので、2時間超え。(^^;)

倹約で財をなした男が跡継ぎを決める「片棒」、うまくいかない遊女が馴染みの客を呼び込んで「品川心中」、上がって呑んでいけと云われる客が呼び寄せたのは「試し酒」。

ずいぶんと久し振りの独演会、一人の楽屋ってのはなんてあたりから、この会はどうやろうか、なんて間合いを計りながら枕。長めなのは、アタシは好きですけど、ひとによっては長すぎると感じるかも。「片棒」は中盤の華やかなところが楽しい。好きな噺。ここまでで55分(うあ)。

そのまま続けて、江戸四宿の解説から始まって「品川心中」が根多おろしなのだといいます。なぜかアタシの携帯に入っている連想辞書には(落語辞書ってのがあるのです)これが入ってて、初めて聴くことができてアタシは満足です。

仲入りを経て、根多おろしだったことを告白して、割と得意技が使えそうな「試し酒」わりと広い会場なのですが、しんと静まりかえって(なんせ携帯のバイブレータ音が聞こえてしまうのだ)喉を鳴らして酒を呑むシーンが圧巻。ちょっと凄い。

今年はこの会をわりと多くやっていくのだといいます。100人入れる劇場、今日でも70人は居たんじゃないかしら。たいしたものです。落語に詳しいわけじゃあありませんが。

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2008.02.24

【落語】「三本締めの会」池袋演芸場

2008.2.23 18:30

弥助、三之助、文ぶん、二つ目三人会も14回目。池袋演芸場。

◆小遣い欲しい子供が親をあの手この手で「真田小僧」市丸
◆旦那の浮気を心配した妻が、使用人にお供についていって報告するように言いつける。出かけたはいいが、旦那に頼まれて逆に「権助魚」弥助
◆苦労して引っ越した長屋。旦那は遠回りしてきてしまったのでカカアは怒っている。箒をかける釘を打てと云う。勢い余って薄い板壁に八寸の釘を打ってしまい。「粗忽の釘」三之助
◆大神楽曲芸 和助 ◆店賃のカタに大家が持って行った道具箱を請け出す知恵をだした頭領のたくらみはうまくいかなくて 「大工調べ」文ぶん

風が強くて電車も止まったりした日。それでも客席はだいたい埋まっている感じ。あまり寄席には行けていないあたしですが、客層がかわっているのは感じます。タイガーなんとかからあとの若い女性、ちりとてからの年かさの女性の団体。

根多としては何回もきいているのだけど題目を記憶してない「真田」。もちっと小狡い感じだと笑いやすい。
「権助魚」は噺家のキャラクタによく合っている感じ。前座噺と同じ15分であっさり。
「粗忽の釘」は緩急を自在に作るチカラがしっかり。
「大工調べ」大家の悪人風、頭領の言葉をリピートするあたり、一人で演じるがために大変な作業なのです。

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2007.07.23

【落語】速報→「三本締めの会」

200707221830

三之助、弥助、文ぶんの三人の会、十三回目。小んぶ、れ紋(独楽)。22日夜、池袋演芸場。

落語は詳しくないアタシですが。
湯屋番の三之助はこなれていない感じ、駄目な若旦那は得意な方向だと思うのですが、いまひとつ届かない。

位牌屋の文ぶんは、ケチな旦那の話、遣いに出された先で真似をする流れが最初見えづらいけれども破綻無く。

仲入り後、れ紋は無理矢理盛り上げるように頑張るのは芸に裏打ちされてる強み。まさか回転するコマがこっちに飛んできたりはしない(筈)。でも、やんややんや、という盛り上げ方はたいしたもの。

らくだ、の弥助。死んだ嫌われもの兄弟分がちゃんと通夜を。苛めるられる部分が痛々しくならない。酔った先の話が客の気持ちに腑に落ちさせるのだけど、そこがもっと欲しい、と思ってしまいます。

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2007.03.19

【落語】「ノスケ第19回」喬之助+三之助

2007.3.18 19:00

柳家喬之助と柳家三之助の二人会。20日の喬之助の真打ち昇進を目前にした二ツ目最後の高座にして、ノスケとしての最終回。ゲストは三遊亭天どん。日暮里サニーサイドホール・コンサートサロン(ホテルラングウッド)にて。

税務署に確定申告にやってきたおばさんは実は殺し屋だった「はじめての確定申告殺し屋確定申告(ご指摘感謝)」(天どん)。客が捕まらない駕籠屋の二人がやっとこさ捕まえた客は「蜘蛛駕籠」(三之助)。貧乏長屋と揶揄されてる大家が店子を集めて提案した花見は「長屋の花見」(三之助)。女遊びが過ぎた大工が女房子供と別れてから改心して三年ぶりに子供に出会って「子別れ」(喬之助)。(演目のタイトルは栗ッビングさんを参照させていただきました。聞いただけではタイトルまでは判らないアタシです。)

円丈師匠の弟子という天どんは新作で。円丈師匠がパソコン好きってのが売りだったころがあって、アタシ的には馴染みのある感じ。見付かっちゃいけない商売なのに還付金欲しさに申告に来るっていうワンアイディアが膨らんで楽しい。

「蜘蛛駕籠」は三之助のネタおろしで、妙な客たちのキャラクタ、表情が楽しい。「長屋の花見」は多彩な顔が揃う長屋の住人たちの表情の変化。貧乏ながらぶつぶついいながらでも、盛り上げていこうっていう心意気が小気味いい話でアタシは好きです。

「子別れ」は前もどこかで(といって喬之助を見てるとすればノスケだけだと思うのだけど)拝見した記憶。会の雰囲気とは違うけど、あえて好きな演目を二ツ目最後に、と云いながら始めた人情話。喬之助が演じる子供の無邪気というよりは健気な子供は一歩間違えると嫌みになると思うのだけど、その直前で踏みとどまり、そしてこの健気さの向こうに母親の強い愛情を印象づけられるのです。

喬之助の真打ち直前の効果かどうかはわかりませんが、ホールはまずまず埋まっていて、しかもちゃんと笑いどころを押さえた気持ちのいい客席。ノスケの最終回、という触れ込みだった気もするのですが、7月からはセカンドシーズン、だそうです。(つまり続く)。

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2007.02.25

【落語】「三本締めの会」

2007.2.24 18:30

桂文ぶん、柳家三之助、五街道弥助が池袋演芸場で定期的に行っているネタおろしの会。

逃げ出した馬を探し回る「馬の田楽」を文ぶん。彼自身はもっと洒落た感じなのに、話の中では朴訥としたしゃべり方が印象的。

怒りっぽい男が人格者のご隠居に諭される「天災」を弥助。けんかっ早くておっちょこちょいな主人公が魅力的で気持ちが残ります。

屑屋が引き取った仏像をめぐる騒動「井戸の茶碗」を三之助。マジメ一筋の男ばかり、武士の意地の張り合いの狭間で右往左往する屑屋というキャラクタの造形は得意な感じ。

漫才のホームランは、芸歴25年とか。爆笑編で中入り後の客席のテンションを一気に上げて面白い。

横浜から池袋の湘南新宿ラインで呑んだビールが良くなかったか。ちょっと眠たい感じで失敗したあたし。

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2006.06.05

【落語】「ノスケ 第16回」

2006.6.4 19:00

継続的に行われている喬之助と三之助、ねたおろしを含む二人会。あたしはかなり久し振りです。日暮里駅前のホテルにあるホール、日暮里サニーホールを初めて使って。

落語にはあんまり詳しくないのです。隣の席の方のメモを横目で見てタイトルを。三之助「堀之内」、喬之助「千両みかん」、喬之助「長短」、三之助「大山詣り」。オープニングには二人で出てきて、なぜ前座が居ないのかとか、なぜ3月はなかったのかとか、まあいろいろと。

そそっかしい男がそれを直そうとお参りしてますますはまり込む「堀之内」は軽快で面白い。夏の日にみかんを探し求める羽目になる話「千両みかん」は商人の理屈の下りが腑に落ちてあたしは好き。気の長い男と短い男の煮え切らない会話「長短」は、ごくシンプルな構造だけに演者が見せる人間にすべてがかかる感じ。旅先で喧嘩してしまったために約束で髷を切られた男のある意味復讐劇「大山詣り」はテンション高く(かなりせっぱ詰まってたという気もしますが)結果どたばたになったけど、それはそれで味。物語自体はだます下りあたりが、あたしはあんまり好きじゃありませんが。

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2005.02.27

速報→「三本締めの会」

2005.2.26 18:30

平日にも多い落語会なので、なかなか行けません。前に観たのは1回目だったか2回目だったか。ねたおろしの会。

前座すみません、記憶力ざるで。「初音の鼓」三之助、ぽぽぽん、ぽぽぽん。楽しく気楽に笑える話。軽い話をすいすいとやる凄さ。「味噌倉」文ぶん、初めて聴きます、けちな主人がちょっと外出して帰ってくると。仲入り。「太神楽曲芸」和助、カードでネタを決める、それはそれでおもしろくて、真剣勝負の鞠の芸、気楽な暮らしの曲芸などをとりまぜて楽しい。「子別れ」弥助(駒七改メ)、ちょっと泣く話、かすがい、短めでこれはこれでおもしろい。

来月は落語会の多い三之助さん、今見はじめるといいような感じです。

栗ッピングにも感想、三之助さんのblogも。

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2004.10.09

【落語】ノスケ 第10回

2004.10.9 14:00

高田馬場、ローンスターカフェにて。ほんとうはカントリーウェスタンが似合いそうなお店で、なぜか落語会。三之助さんと喬之助さんの二人会。まいどまいど雨が降るなぁとおもってましたけど、10回目にして台風。おそるべし。

ゲスト寒空はだかさんのスタンダップトーク、ありそうでなかなかない、楽器を持たないのに音楽主体。浅草な感じ満載、面白いのです。喬之助さん「茶の湯」、見栄と勝手な物知り顔でまわりが翻弄される面白さ。茶をのんだ瞬間の表情が豊か。三之助さん、例によって枕長くてはらはらする、あたしゃblog読んでるからおもしろいのだけど。「甲府ぃ」、大爆笑する、という噺ではありません。こつこつと積み上げて、くすくすおかしい噺。つっても、そんなに噺を知ってる訳でもない、アタシですが。

さすがに終演のころの高田馬場はたいへんな雨。じゃ、そのままお言葉に甘えて店での打ち上げに混ぜてもらうと、そのあとには小降り、新宿でヨドバシあたりを冷やかしていると、雨までやんで。土曜日なのにこんなにすいてる新宿は、新鮮で、気持ちいいのです。

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