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2019.05.16

【芝居】「ばいびー、23区の恋人」マチルダアパルトマン

2019.4.30 11:00 [CoRich]

65分。すむぞう外苑前スタジオ。5月12日まで「舞い上がれ、レジャーシート」と一ヶ月間の交互上演。

いろいろあってバイト先の金を持ち逃げして友達に借りて返したものの、その友達に促され二人で23区に一人づつ居る恋人に別れを告げる旅に出る。

僅か1時間ちょい、23区全てを回りはしますが、前半は背景を盛り込んだり手厚いので全て平等というつくりではありません。各区の雰囲気や名所を盛り込んでまあともかく23区すべて、沢山の恋人との別れで物語を紡ぐというロードムービー(舞台だけど)を女性のバディで描くというワンアイディア。

仕事が三日以上続かなかったり誕生日だったり、婚姻届を出そうと盛り上がっていたり、別れ話のあとでも漫画の貸し借りの話したり。時に人物はもはや描かずタワーやら名所を盛り込んでほぼスルーだったり、包丁を突きつけて縛り上げたりなヤバさなど緩急が短い上演時間にあっているのです。 恋人を一人の男性俳優が演じるというのは舞台の身軽さだけど、もし映像にすると、現実の23区の風景とともに、もしかしたら、これとはまったく別の魅力が出るようにも思います。けっこう使えそうなアイディアで、身の回りのごく狭い世界のことを、しかしよくわからないスケール感で描く面白さだし、まあロケもそれほど大変そうじゃないし。

さまざまあれどちゃんと別れていくプロセスがまさにバディ感、それが達成されてもあっさり、お腹空いたから食べに行こうという乾いた感じもどこかカッコイイ。

「致命的な貞操観念のゆるさ」というあおり文句、つまり友達と恋人の閾値がずいぶんと低い女、というある種のだらしなさだけれど色っぽさは物語自体は持ち込まなかったのは短く、カラッとした物語の仕上がりによくあっています。それなのに序盤で「バイト先でワタシが注文取ると必ずつゆだく、といわれる、という微妙なエロ」を言われることで、ちゃんとそういうことはあるのだ、と匂わせる人物造形にするのも巧い。演じた松本みゆきがその絶妙なバランスを背負います。突っ込むポジションとなるバディを演じた宍泥美の巻き込まれながらとことん付き合う親友な雰囲気がよくて。恋人たちを演じた池亀三太はどれも体温引くそうなのはご愛敬だけれど、必ずしも大騒ぎにしない、その別れのプロセスを描くと云うことには合ってる気がします。

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