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2019.03.17

【芝居】「サンカイ」やみ・あがりシアター

2019.3.3 16:00 [CoRich]

115分。3日まで。サンモールスタジオ。

同じマンションの部屋それぞれのできごと。離婚して実家に戻ろうとした長女は両親が離婚し実家を引き払うと聞き慌てるが、その日妹の飼っている蛇が逃げ出したと探しに行く。2階の若い夫婦は妻は夫のことが飽きたからと離婚を切り出している。3階には男が潜んでいる。4階の男女は別れ際、問題の多かった肉親を殺してくれたと互いに思い恋人になることに決めたのだと打ち明ける。5階のゲイカップルの別れ際、初めての同性の恋人を持った男が元のとおり異性を愛せるように直してほしいとすがっている。6階は同じ趣味の女二人のルームシェアだが、一人が宝くじを当ていつまでも依存していてはいけないと部屋を出て行く決心を話している。7階の水商売の女三人の同居、ひとりが恋人を紹介し家族のように盛り上がってほしいのに、酒に弱すぎたり酔って暴れてたりして話にならない。それぞれの部屋に蛇が現れる。

おそらくは上下に並んだマンションの同じ間取りの部屋。基本的にはそれぞれの部屋に住むそれぞれの「家族」が「散開」する独立した物語がベースに。それを「三階」に潜む蛇女が自在に上下を移動し現れ、それを冷徹に覗き見るのか、あるいは何かの示唆を思わせたりもしてゆるやかに縫い合わせるのです。

両親と娘の家族、若い夫婦、訳あり同棲の男女、ゲイカップル、ルームシェアの女たちなどさまざまなバリエーションで同居する人々が別れる瞬間の、それぞれの理由だったりそれぞれの慌て方だったりのバリエーション。物語全体の雰囲気はコメディで観客に突き刺さるというよりは箱庭のように眺めてる感じで気楽に楽しめるのです。

木下祐子がパワフルに大格闘というのは珍しくて楽しい。飽きた女、城田彩乃のずっと潤んだしかし、女でありつづける毅然さ。蛇を演じた川人早貴、美しく圧倒的な存在感は本当に印象に残ります。アル中女を演じた川口知夏はシラフと酔っぱらいの圧倒的なテンションの落差、狂気を孕んですら居てちょっと凄い。

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