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2018.10.11

【芝居】「一輪の華に幸あれ」近大ドラコミ

2018.9.28 19:00 [CoRich]

まつもと演劇祭のトップ。近大ドラコミ((近畿大学ドラマコミュニケーション)はモリエール「人間嫌い」 (wikipedia) をもとにした60分。30日まで池上邸蔵。

美術学校の人々。なんにでも正直で嘘をつきたくない女は破天荒とみられがち。その友人は波風を立てたくない気質で、何でもあけすけにものをいう友人をうらやましく思っている。飛び級で入学してきた小学生は教師たちからも注目されている。金持ちに生まれた二人の女生徒は美術よりも遊びと恋のほうが重要だ。
ハンサムでモテる教師の講義は大人気で、どの生徒も授業を受けたいと思っている。波風立てたくない女生徒は密かに人気の無い教師に好意を寄せているが、当の教師は破天荒な女の才能を認めている。破天荒は女はハンサムな教師に好意を寄せている。

もともとの「人間嫌い」は未読です。その男女を入れ替え、女子学生たちと男性教師たちの恋心の齟齬を背景に、本音を押し通し建前を嫌う人、逆に自分を押し殺しこうあることが望ましいという規範で生きる人のとやりとり、若さ故のまっすぐさは美徳かも知れないけれど、時にそれは滑稽にすらなってしまうぐらいに上手くいかない。とりわけ、行為をよせていった男性教師から見放され、しかし恋心の行き先を、それまで好意を寄せられながらまったく意に介さなかった別の男性教師に乗り換えようというあたりの人間くささはなかなかの皮肉で面白く。

建前で生きていて心優しい友人だったはずの女が裏で糸を引き貶めている、ということをすぱんど挟み込む終幕は巧くい。学園長のオーバーアクションな感じなどの振り幅も楽しく、60分にコンパクトにまとめられテンポの良い舞台に仕上がっていて、モリエールは小難しいと思い込んでるアタシですが気楽に楽しめる一本なのです。

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