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2018.09.04

【芝居】「万!万!歳!-2018ver.-」マグカル劇場 青少年のための芝居塾 / studio salt

2018.8.26 13:30 [CoRich]

2017年作を改訂し、新たなメンバーによる芝居塾の公演。90分。青少年センター・ホール改め青少年センター・紅葉坂ホール。

老人介護施設の日常、静かだけれど小さな諍いとか認知症に起因する無気力などの、老いた人々と介護する人々の現実の姿。職員たちの働き方の問題も混じえて。

何を云っているかわからないような老人たちにも考えていることはあって、内面にあるものを伝えられないだけで、つまりは普通に生きている人なのだというごく当たり前のことを起点に、彼らにもちからいっぱい弾けるような若い時代があるという事実と、戦争から戦後という時代が背景にあったのだということを編み込んだ構成なのは変わりません。 老人たちの妄想あるいは若い職員のうたた寝として表されるその時代は赤紙や空襲、千人針や出征、汽車は兵隊さんを乗せ、という明確に過去の戦争のことだけれど、どこかわたしたちの今やこれからに繋がりかねないきな臭さでもあるのです。 戦争に負けていないと信じていたり、赤紙を配達して回って多くの人を死に追いやったと後悔していたり。その時代を背景にかいくぐって生きてきた人の言葉の重さと、結果としての痛々しさと。

去年は無かった新しい要素は、同性に恋心を持つがそれを伝えられるか、成就できなくても対等な人間として友人として続けられるか、というもう一つの要素。昨今のLGBTQはとても大切な課題だけれど、この物語の骨格に対する要素としてはやや取って付けたように感じるアタシです。

足踏みならしSTOMP!よろしくリズムを刻む一連のシーケンスは今作の骨格となる魅力の一つ、かなりボリュームアップになってる気がするのだけれど、どうだろう。パフォーマンスをきっちり見せる、というのは若い役者のための芝居塾という枠組みの中では明確に見栄えがいい、というのは、モチベーションという意味でもとてもいいことだと思うのです。

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