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2018.08.27

【芝居】「5seconds」パラドックス定数

2018.8.19 18:00 [CoRich]

羽田沖の日航機墜落事故(wikipedia) を題材にしたタイトな二人芝居。ワタシが初めてこの劇団に触れて大興奮した日を思い出します。 劇団としては四演め、ワタシは再演、三演と風琴工房による上演に続いての四回め。21日まで風姿花伝。 (1, 2, 3)

舞台上にはテーブルと向かい合いの椅子、電話。舞台奥にもう一組のテーブルとペアの椅子に水差しや小道具など。通常の階段状の客席のほかに舞台上左右端に対面の客席。二人の位置が一度切り替わるのは、席によってまったく片方の役者が見えなくなる、ということを防ぐいいアイディアです。

羽田空港、滑走路直前で墜落した飛行機の機長と弁護士。意図的な逆噴射などの墜落への操作が疑われ、心神喪失で責任能力がない線での弁護を考えていて。弁護団の中でもっとも下っ端、という弁護士の接見。 日本一の航空会社の機長という超エリート。丁寧ではあるけれどエリート丸出し、見下すよう。そのうえ、事故を認識していても、機長として復帰できると信じ切っていて、という、まばらな認知。 二人の信頼関係が作り上げられたかは微妙な感じだけれど、それでもあまりに二人は真っ直ぐに向き合うのです。

強烈なエリート意識に隠れた、心身の病に起因する弱気。それを悟られてはいけないという張りつめた気持ち。ちょっとしたミス操作を副操縦士に直され、自分が追い抜かれると思い詰める気持ちゆえ、一刻も早く着陸の次の動作を自分がなさなければならない、と思いこんだことを告白する終盤のシーンの迫力は変わらず。現場のレバーの状態とエンジンの状態が食い違っていたことを、想像力で補って説明する、というのも作家の一つの語り口。何度見ても、息を呑んでしまうワタシなのです。

ワタシの観た回の舞台上特設席には子供が二人。この行き詰まる芝居に大丈夫かと正直危惧しましたが、思いの外静かでしっかりと芝居見ていて、ちょっと感心したりも。関係者の知り合いかなぁ。

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