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2018.05.24

【芝居】「俺の屍を越えていけ」feblabo×シアターミラクル

2018.5.12 18:00 [CoRich]

2003年の渡辺源四郎商店以来、いくつも繰り返し上演(1, 2, 3) されている短編。20日までシアターミラクル。80分。

地方のラジオ局、リストラ対象者を一人若者たちに選ばせるという社長の命令無茶ぶりな命令。選んだチームについては本人には伝えられないという形ばかりの匿名ではあっても大きくはない会社の中の出来事で、その対象者もみな顔と名前が一致するぐらいの距離感で「いけにえ」を探すという話。それに背くことは事実上困難で、ならばそこに合理的な理由宇をつけて議論していく過程は、直接このグループの中の誰かを選んで自分を守るバトルロワイヤルではないけれど、やりたくないことを仕事として割り切るためで、自分の気持ちを守るための行動なのです。

右肩上がりの成長が疑問なく信じられた時代ならいざしらず、縮小していくなかでどう生き残るかという瀬戸際、迎え入れられた社長の理性的で正しいかもしれないけれど血も涙もない方針で若者達が考えること。 それぞれに忙しくて出入りもあって会話は時折脱線してとりとめない感じもするけれど、会話の中で若者たちは仕事とは何か、年齢を重ね会社の中でキャリアを重ねていくことはどういうことか点描し反芻し、時に議論していくのです。それは時に個人的な恨みだったり恩義、会社にとって必要な人材かなど視点をくるくると変えていくのです。

誰が聴いているのかわからない早朝の番組の常連リスナーの存在、ラジオは聴いている側に一対一ということはよくいわれるけれど、送り出す側ももしかしたらそう思える瞬間がある、というラジオの特性を知り尽くした作家らしい書き方で、ラストシーンのじんとくる感じ。最近ラジオにどっぷりはまっているから感じる新しい感想だったりもします。

年上のディレクター(高木健)、営業(山田岾幡哉)の二人のパワーバランスが物語の背骨で、しっかりとした座組。 正直にいえば、座った位置が悪く、二人の対面シーンでディレクター側の顔が見えないシーンがあって、受けているのに表情がみえなくて、ちょいと惜しい。

役名弘前劇場
2003.2-3
(弘前・仙台・東京・横浜)
渡辺源四郎商店開店準備
2005.11
(青森・東京)
青年団若手自主企画vo.26
(短編リーディング)
2005.11
(東京)
王子小劇場P
2006.12
(東京)
七里ガ浜オールスターズ
2010.11
(東京)
feblabo×シアターミラクル
2018.5
本荘(5年目制作)佐藤誠古舘寛治原田紀行 野口雄介 高木健
東根(5年目営業)山田竜大萱森由介永井秀樹森下亮 瀧川英次山田岾幡哉
北上(2年目技術)谷川翔吾高坂明生増田理玉置玲央須貝英高村颯志
郡山(4年目放送)濱野有希森内美由紀天明留理子葛木英葛木英星澤美緒
松島(3年目報道)石橋彩子工藤由佳子川隅奈保子黒岩三佳浅野千鶴中村桃子
三沢(2年目制作)斉藤蘭工藤静香根本江理子こいけけいこ佐藤みゆき榎並夕起

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