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2018.02.28

【芝居】「みんなの捨てる家。」アナログスイッチ

2018.2.18 13:30 [CoRich]

25日まで、711。110分。

雪深い田舎。母を早くに亡くし子供たちは家を出て今は父親が一人で住んむがそれも入院して先は長くない。父親の容態急変で、子供たちが集まるが、いったんは落ち着きこの家を手放すかどうかを話し合う。 長女は独身だが恋人を紹介しようと連れてきている。 長男は結婚し子供が生まれマンションを買い、次男は上京し音楽の仕事をしていて結婚を考える恋人を連れてきている。末っ子は大学に進学しやはり恋人を連れてくる。
家には九十九神と、子供の頃に亡くなった次女の霊がついている。家を取り壊すことになると存在できなくなると考え、それぞれの思い出を思い出させることでこの家を残そうと考える。

子供たちが独立し家を出て、残った親の死期が近づきその家に住むことはないけれど無くなることは寂しく感じる「捨てる家」の物語、ワタシにとっても近く、身につまされる物語。

他の場所での生活があって、そこに自分は住まないけれど、それぞれに思い出の詰まった実家という場所は兄弟の誰かが住んで思い出とともに自分を待っていてくれる場所というノスタルジー。まさに序盤、恋人を連れてくるシーンは期待する実家の姿。親の容態が悪いこと、家をどうするかについて兄弟たちみながそこに住む気のないことが明確になる現実と、その場所を残したい気持ちのギャップが物語を進めます。

そこに家につく九十九神、幼くして亡くなった次女が地縛霊として存在していて、九十九神と生きている者たちの両者が同時に触れたものが思い出を呼び起こし、しかもその回想の中の台詞がダダ漏れで喋ってしまうという物語の「仕掛け」は、序盤こそ無理矢理感が残りますがちょっと面白くて、回想シーンではあるのだけれど、その切り替えが不自然でなくスピーディー、かつ登場人物がその回想を独り占めせず、手早く共有させるために実に巧く機能しています。 アタシの友人が言うジャブジャブサーキット「非常怪談」( 1, 2) に似たテイスト、というのはよくわかる感じがするのです。

そこに地縛霊としての妹が居ること、そこに拘りつつけている次男の関係は終幕、九十九神を巻き込んだ次男のイタズラがきっかけだったことが明かされるのは、くるりと全体を包むよう。

長女を演じた神戸アキコはパワフルさ、間合いの巧さできちんとコメディエンヌ、ウエディングドレスを親に見せたいと想いつづけていたホロリとさせる話しの落差も見事。亡くなっていた次女を演じたぎぃ子、可愛らしく健気さにあふれ、この場所がふんわりと暖かい場所であったということの説得力すら感じさせます。

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