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2017.12.25

【芝居】「LOVE〜Chapter1再放送」シンクロ少女

2017.12.15 19:30 [CoRich]

オーラルメソッドと題した複数を交互上演のうちの再演作、第一章ということは続くのか、な80分。 ワタシは初見です。

中国人の恋人のもとに行く昔からの男友達ふたり、深酒のあと。公園で酔いつぶれていた女に声をかける。PCを無くしたことに気づいて一晩かけて探し回るが見つからない。道すがら話すうち、女は今晩、元カレに出会ったために混乱しているのだという。家に行くものの何も起こらないまま朝を迎える。
女と最初一緒に飲んで居たのは恋愛関係にならない貴重な男友達だというが。

酔っぱらった若くはない男と女。おそらくはそれぞれにそれぞれの浮き名を流したぐらいにはモテそうな二人、深夜に歩き回り続けるうち、元カノのSNSを追い続けたり、許されない恋だったりという互いのみっともないことを話したり、元の恋人に互いにLINE送るというイタズラっぽいことしたり、少しずつ距離が近づいて。ちょっといい感じの距離に近づいてきたなぁと思っても、それ以上には簡単には踏み込めないぐらいには大人で。

「リビドーの音がする」ことをおそらくは二人とも感じているけれど、とりわけ男の方はしっかりと何かを感じている風。朝になって女がPCを無くしたのではなく捨てたことが明らかになると、この一晩が何だったのか、失望するような気持ち。ここからがもうひと味。男の友達をちゃんと後押ししよう、と四人のドライブ。

作家はクルマに乗る何人かというロードムービー風の芝居が結構多い気がします。今作もまたその例に漏れず、ごくシンプルに応援するだけのことなのだけど「その手間をかける」こと、「幸せに向かって近づいていく」こと、それを後押しする人々が一眼となる終盤は軽快で、楽し気持ちになるのです。

微妙な恋心の萌芽はあっても、深い恋愛に踏み込まない(或いは踏み込めない)若くは無い男女四人の物語、もしかしたら、そういうことがあってもいいかもしれないというちょっとファンタジーな味付けが心にしみるのです。 細かなシーンがとても良くて、男女二人で深夜あるくうちに買って飲むのがスミノフボトルだとか、川を見に行きたいと突然言い出す女に付き合う男とか。

酔いつぶれた女を演じた名嘉友美と、声をかけた男を演じた櫻井智也の二人の徐々に詰める距離感、モテるだろうけれどそれなりの年齢という絶妙さ。女の男友達を演じたおがわじゅんやは、微妙にマウンティングする感じだけれど、巻き込まれていく情けなさが可愛さすら感じさせます。中国に旅立つ男を演じた泉政宏は序盤の酔っ払い感も楽しいし、ぐじぐじ悩む終盤の人間臭さがちょっといいのです。

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