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2017.06.08

【芝居】「GIRLS」(A) MU

2017.5.28 14:00 [CoRich]

メンバーが替わり四人体制となったMUの再演作、乙女心をテーマにした三本を中編+短編で二バージョンにて交互上演。30日まで雑遊。100分。

オークションで競り負けたストレスに弱い青い鳥に焦がれる元教師で親の遺産によって大金持ちの女。暇をつぶすかのように男を買っている。青い鳥を探し続けるかつての恋人にはまだ見つけられない。女が本命の売春夫は青い鳥のホワイトバンドで一儲けし、さらには鳥を探す旅に出る。女に惚れている売春夫は報われず、斡旋業者からはガチ恋は禁止だといわれている。
「めんどくさい人」
女子高生とラブホテルでの投稿写真撮影を続ける中年男。借金をしてでも「女子高生としての適正価格」で支援したい男は女が声優になりたいと聞き、芸能人を目指した方がいいのではないかという 「スーパーアニマル」

ベッドになったりソファになったりというファブリックを中心に、壁に埋め込まれたり幕間を示すサインボードをネオンで作り、色っぽくスタイリッシュな仕立て。

「めんどくさい人」は他劇団、MUでの上演があったようですが、ワタシは初見。男勝りな強い口調の女、男を買ってでもという強気さ、それに傅く男たち。欲しいものは手に入れ続けてきたマッチョな女なのに、手に入らない青い鳥を渇望する気持ち。彼女を愛する三人の男たちもグラデーションで、ひたすら愛情押しだけで女を待ち続けてみたり、あるいはその青い鳥を手に入れることで女の気持ちを見たそうと考えたり。芝居をやっていて金がないからデリボーイこと売春夫になった二人の間にある羨む気持ちだったりちょっと面倒くさいと思う気持ちだったりの細やかさ。

ストレスで死んでしまう儚い青い鳥は、実はすぐ隣に居るのに気がつかない女、終幕、金が無くても愛してくれるか、話しを全部きいてくれるかと打ち明けるシーンが美しい。

青い鳥を探し続ける女を演じた真嶋一歌はチラシでも印象的な見目麗しさは凛として美しく、追い詰められたような高いテンションを維持し続ける体力、終幕で見せる可愛らしさも印象的。青い鳥のホワイトバンドで儲ける男を演じた橋本昭博はチャラさが見え隠れする中で見せる芯の強さの余裕。売春業者を演じた兎洞大もただならぬ雰囲気が印象に残ります。

「スーパーアニマル」は2015年のホテルミラクル短編集の中の一本。声優になりたいという女の気持ちに、タレントになったほうがいいという男。成長する他人を見いだして囲っていたから満たされる自尊心という物語のコアは変わらず。中年男を演じた成川知也は病的なほどに中年のいやらしさを目一杯に、ちょっとお腹いっぱいなほどに。女子高生を演じた温井美里の男を惑わせるのに達観したフラットな小悪魔感がやけに説得力を持ちます。

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