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2015.12.14

【芝居】「痕跡≪あとあと≫」KAKUTA

2015.12.5 13:00 [CoRich]

鶴屋南北賞を受賞した青山円形劇場初演作をシアタートラムで再演。休憩なしの140分。14日まで。

物語に関しては、 初演の時と感想が何一つ変わらないのです。初演再演の間が短く自分の見方がそう変わらないのと、ほとんどのキャストがそのままということも大きな理由だろうと思います。

一度はあきらめながら自分の死を意識するようになって再び行方不明の息子を探し始めた母親を入り口にしながら、戸籍や親子関係に基づく家族といった、当たり前に思われるものを持たずに、しかし力強く生きる人々を描く人々。自分だってなにがきっかけになってそういう生活になるかわからないなと感じることが多くなるのは年齢が進んだからか、あるいはこの国で暮らすことの漠然とした不安が増しているからか。

初演は客席が舞台を円形に取り囲む特徴的な劇場でした。再演は 舞台上にやや八百屋になっている円形の舞台。はっきりとした額縁はないけれど、プロセニアムっぽくなって舞台すべてを見渡せるおかげで、物語の印象は変わらないままに、カット割りのように高い精度で演出された「舞台」は高い完成度とともに高い解像度で描き出されたようにも感じるのです。

正直にいえば、この演出家があの円形劇場で作り上げたという意味で初演も捨てがたい。しかしこの形になることで、上演する場所や人々が広がるという効果もあります。作演にとって、劇団にとって一段高いマスターピースになっていると思うのです。

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