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2015.05.14

【芝居】「華やかな散歩」川崎郷土・市民劇上演実行委員会

2015.5.9 14:00 [CoRich]

10日まで川崎市多摩市民館。そのあと川崎市教育文化会館。

佐藤惣之助(wikipedia) (青空文庫) 詩人・佐藤惣之助は純粋詩人を応援する妻の病を支えるため歌謡曲の歌詞を書くようになっていたが、妻はなくなり、大衆のための詩としての歌謡曲を応援する萩原朔太郎の妹・愛子と結ばれる。古賀政男とのコンビでヒット曲を送り出す。その活躍に目を付け軍・情報部は戦意高揚の歌詞を作るよう、さらに従軍作家として中国の戦地へ向かうよう命じられる。戦地の現実を目にして一つも書けなくなっていくが、軍国歌謡を書くしかなくなる中、「湖畔の宿」を送り出す。 二年に一度上演される、川崎をめぐる物語を市民劇として上演する企画。どうしてもハードル低くして観に行くことになりがちですが、なかなかどうして、休憩ありとはいえ二時間半、しっかりと人物を語るのです。 どうしてもwikipedia的というか、史実からそう外れるわけにもいかず、いくつかのポイントを拾って直線的に物語を進めるしかないのは評伝劇という体裁と、市民劇というなりたちゆえに仕方のないところではあります。ならば、人物や時代などにどれだけ敬意を払って、どこをどう切り取って物語をつくるか、ということが好みを分けるという気はします。戦争に向かうあの時代のこと、そこに気持ちは抗いながらも、時代に巻き込まれていくこと。戦意高揚の一翼を担いながらも、その時代に「湖畔の宿」を出せたこと、戦中に亡くなり戦後のバッシングを受けなかったことなど、正直、この人物の人生のある意味の幸運さを感じたりもするのです。

湖畔の宿、という唄にまつわる話、一度は発売されながら時局にあわないとして販売禁止となっていながら、もう世の中に広がってしまった唄を人々が歌うこと、人々が求められることは止められない、というのは唄のもつ力の可能性の一つの発露であって、ちょっとロマンティックにすぎるとはいえ、ちょっといい感じではあります。

唄がふんだんになった分、やや長めになった感じは否めませんが、沖縄、韓国の音楽、新おはら節から赤城の子守歌、果てはタイガースの唄まで、バラエティある曲にあふれていて、楽しく観られるのです。

主役・佐藤惣之助を演じた 東享司は、堂々たるもの、しかも写真でみると結構似ている感じでもあって舞台をしっかりと支えます。二人目の妻を演じた東志野香はどこか奔放な雰囲気だけれど、夫をココロで支えたのだなという造型。

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