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2014.09.06

【芝居】「海賊屋万次郎がゆく」ナミチョウ関係

2014.8.24 18:00 [CoRich]

31日までワンズスタジオ。135分。

川縁に住むホームレスが作家を呼び止める。作家は大きな家の生まれだが、その先祖と自分には浅からぬ縁があるのだという。
みなしごだった男は引き取られて、海賊となったが、自分を解放するのは金しかないと考え金に固執してきた。親に捨てられた男を引き取り、心を許したのはその男だけだった。
一家ががずっと探してきた幻の財宝がを探し求めている。ある日商人から買い取った女の胸元に地図が現れるが、それはすぐに消えてしまう。「浮き墨」で書かれているらしいが単に温度を上げて地図は現れない。義兄弟もその女に目を付けるが、それは恋仲の中国人の女にそそのかされてのことだった。幻の財宝の地図をめぐって争うふたりだが、そこに手下であったはずの韓国人の男が好機とみて、皆を監禁する。理想国家建設のための資金集めの命を受けていて、絶体絶命と思われたが..

ミュージカル風味に味付けされたしかし荒唐無稽な冒険活劇はしっかりとエンタメ。もちろんリアルとは違うのだけれど、物語の運びは丁寧で、 海賊活劇、謎の財宝、義兄弟や母親、はたまた怪しい外国人や陰謀渦巻くものがたり、コミカルで不器用な恋物語や謎解きっぽいギミックなど盛りだくさん。2時間超えだけれど、特徴ある登場人物たちは魅力的で飽きることがありません。

最後の最後で明かされる万次郎の正体。それぞれの場面にすこしばかり唐突な伏線をちりばめておいて、いちいちそれぞれの場面をリプレイしてみせるのはちょっと面白い。コミカルさでいえば、松葉一刀流なる剣術の技がいちいち「松葉崩し」だの「松茸の雫」だの下ネタっぽかったり、あるいは「恋の応援団長」とか「裏切りは女のアクセサリ」だの少々手垢のついたような小洒落た言葉を挟んだり、あるいは時代背景はいい加減だと宣言したり、大風呂敷を広げすぎて収拾が付かなくなりがち、とメタなセリフを挟んだりと、楽しい小ネタがてんこ盛りで、これも長い時間にもかかわらず飽きない要素ということかもしれません。

なんか微妙にいろいろ物語を途中で放り出しっぱなしなところが残ってる気はしますが、まあ、こういう荒唐無稽、そこにツッコむのは野暮という気がします。

卑怯で自分のことばかり考えている中国女、という体裁で登場しつつも、下ネタたっぷりなセリフだったり、時に不器用な女の恋を応援したり、あるいはこじゃれたセリフをいってみたり、という振り幅広い女をキャラクタたっぷりに演じた今藤洋子が印象的です。少々器用に過ぎるのではないかとおもわないことはないのですが。海賊が心を許した男を演じた坂口候一は序盤のホームレス、中盤の小物感から終盤の決め台詞の格好良さや容赦無さ、振れ幅が凄くて、カッコイイ。 入れ墨の女を演じた幸田明音の表情の鋭さ、松葉一刀流を演じた武田優子のツンデレキャラも実に楽しく、凛々しい。

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