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2014.09.28

【芝居】「恋の文化祭 〜恋せよ乙女、恋愛短編集〜」feblabo プロデュース

2014.9.21 16:00 [CoRich]

劇場が空いてる期間を埋めるように、フレキシビリティが高く、若い役者で構成するバラエティにあふれる短編集。隔日で26日までシアターミラクル。

「開会式」(演出 橋本昭博)の選手宣誓に続いて、
試合に出場している女子を応援するベンチというかピット。心に想った男、優しい先輩、同級生との三角関係、合コンの沼。さまざまの試練に晒される女子選手を応援する後輩、同級生、コーチ。「県大会」(作 萩原伸次、演出 橋本昭博)
デートに誘われた女と誘った男、待ち合わせ。いままで 経験のない体験に盛り上がるが疑心暗鬼な気持ちが捨てられない女。男は付き合いたいと告白するが女は手を繋ぐのだけはNGだという。そのあとのことはOKな筈なのだけど「アレルギー」(1/2) (作・米内山陽子 演出・池田智哉)
大学に入ったけれど、武蔵野線の吉川駅近く に住む男。偶然乗り合わせた女性の先輩と話が弾んでTDRにいくことに。 盛り上がって付き合いたい、と告白するが、あっさりとフラれる。 「どこまでもいけるのさ〜僕の武蔵野線編」 (作 佐々木瞳、演出 橋本昭博)
教室で気がつけば、同級生の女が居る。鬱々した気持ちをくみとって、席替えしよう、という。二人だけだから、それは単なるシミュレーションだけれど。 「席替え」(作 萩原伸次、演出 池田智哉)
男の側にも隠してることがあって、でも付き合いたいと告白する。「アレルギー」(2/2)。
閉会式に乱入した二人の男、女に告白しまくるが、女たちは持たされた銃で男を撃ちまくる。致命傷になったところに駆け込んできた女、ラブレターを「恋泥棒」(作 萩原伸次、演出 橋本昭博)

文化祭、というコンセプト、そう高くない値段でウィンナーやら酒やらソフトドリンクを開場中に売って、観ながら呑める、という趣向。

「県大会」は一人の選手(小林唯)を頑張れと応援する人々、F1ピット、あるいはリングの隅のベンチ、という具合にこの女を応援する。告白したいのに言い出せない、言い出そうとすると別の男から告白されたりする、さらに合コンに誘われたりして危ない目に遭いそうになるけれど数々の困難を乗り越えさせるために同級生(本間玲音、大森茉利子)が合コンから彼女守るように出撃していくなんてのがカッコイイ。 何せ色っぽい。 みな爆死したとしても、女は想いを遂げられるのを終幕に繋ぎます。

「アレルギー」は男女 (金田侑生、山本沙羅) の会話。告白されるかも、告白するかもなドキドキだけれど二つのパートそれぞれに自分の背景というか嬉しいけれど踏み出せない気持ちを細やかに織り込みます。自分が面倒くさいことを自覚している女の造型が可愛らしく、しかし内気なことをきっちり。男が告白する後半も攻守を替えての同じような感じだけれど、背景が微妙に違うのが楽しい。正直に云えば、手を触れてアレルギーで、それ以外の場所に触れてアレルギーが出ないということは多分ないんじゃないかと思うんだけれど、そんな野暮なことは云わないのが吉。二つのパートを作り込んでいて、それぞれの事情がちゃんと見えてきて作家の力がしっかり。

「〜〜僕の武蔵野線編〜」 端的に言えば、つきあいたいと思った女に告白されるのは遠い場所に住んでいるから だとフラれまくる男の話なのだけれど、円形に模して駅を配置、JRがいういわゆる「東京メガループ」のいろんな駅の距離感が楽しいのはまあ、アタシが鉄道好きだからですが。たまたま憧れの先輩に乗り合わせることはあっても、彼女にとってその路線は普段使いじゃない路線、という距離感がいいのです。女の元に行くために新橋(だっけ)から西国分寺に向かわなきゃいけないのに中央線が止まってるというクライマックス。やけに遠い東京駅からの京葉線とかで頑張ったのに一日三本しかない大宮行きの下総号に乗っちゃうというやっちまった感。
先輩女子を演じた大森茉利子は頼りになって、しかも可愛い、という説得力を体現。TDRからあっさりゴメン、というあっさりした性格に見えるのが楽しい。

「席替え」はちょっと毛色が違う一本。おそらくはクラスで孤立しがちな一人の女子生徒の頭の中の妄想。ちょっと前に事故で命を落とした同級生が何かを云ってくれる、ダメ出ししてくれる、という気持ちを細やかに紡ぎます。序盤で女子生徒のまわり席の配置が良くない、という偶然の何かを(彼女が孤立してるかいじめられるだかの)理由にするというのは彼女自身のせいではない、という優しい視線が物語に織り込まれていて確かに巧い。ちゃんと夕方の教室に見えるような楽しさ。

「恋泥棒」は、それまでの物語を集約するような作り。劇場主・兼・演出が更に出演までして、若くはない男が童貞なので、告白しては撃たれる(フラれる)、恋をしろ、と訴える。最初の「県大会」の彼女が走り寄って来てラブレターを渡す終幕は綺麗だけれど、それまで気付かずに何やってたんだ、その男、という気持ちもちょっとw。

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