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2014.09.25

【芝居】「ゲキ★BAR」(S) 世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

2014.9.20 16:30 [CoRich]

3バージョンのうちのソルティーコーク、と題されたブロック。24日までタイニイアリス。

女子高生が夢を見る、それは戦場の兵士の一人になった夢。水はない世界だけれどコカコーラだけは潤沢にある世界「コカコーラ・ソルジャー(B)」 (作:モスクワカヌ 演出:丸尾聡)
県大会決勝のエラーで甲子園に行けなかった男、25年が経って家業のスポーツ用品店を営むが商売そっちのけでチームメイトだった男が監督をしている建設会社の社会人チームの応援を超えて売り物のボールを寄付したりしている。そのチームが新たに市民チームを作ることになり、その監督として男が抜擢される。
25年前、万年補欠だった男はエースだがチームの雰囲気を最悪にしていたチームメイトを練習の素振りのバットを当ててしまい出場できなくさせた。今は高校の野球部を指導している彼に、まだ男は謝っていない。「汗」(作:相馬杜宇 演出:古川貴義)

開演前も終演後も劇場にバーを仕立てて飲食しながらの観劇を許す趣向。3つのブロックにつけられた「ソルティー・コーク」「ママーズ・コックローチェ」「フルーレ・マルガリータ」はカクテル風の名前だけれど、聞いたことないなぁ。メニューにあったけれど何を出してたんだろう。

「コカ・コーラ・ソルジャー」は若い女優による一人芝居。ファンタジーの作りだからなぜ女子高生が兵士の夢を見るのかという理屈を求めるのは野暮というものでしょう。物語というよりは、戦争という現場の風景とそれに向き合って思考停止する兵士たちの情景を描いているよう。西原理恵子「うつくしいのはら」の雰囲気を纏ってるのがちょっといい。正直に云えば、若い女優には物語も一人芝居として求められる水準も少々厳しかった気はします。チラシもCoRichにも、ABの二バージョンがあったとは書いてなかった気がします。関根信一演出を目当てで行ったアタシだけれど、そうじゃない方に当たったアタシにとっては、このやり方は少々誠実さに欠ける気がします。

「汗」は自分だって明日は我が身に仕事より夢とか遊びとかにはまり込んだ男この歳になっても落ち着かないままの私にもちょっといたたと感じるような話。 自分の存在場所をどこに求めるか、それは自分が夢見た能力じゃなくて、単にスポーツ用品店でそれが融通してもらえるからという俗物感が下品でいいなぁと思います。 努力もしていて能力もあって上昇志向が強い男と、キャプテンではあっても万年補欠で、しかし人望はあるという二人の関係。正直にいえば、チームの雰囲気を悪くしていた男に素振りのバットがあたり出場できなくなるというあたり、それが偶然の事故なのか、あるいは多少の意志が入っていたのかがいまひとつ、釈然としない感じではあります。気まずくて、誤ってキャッチボールぐらいで(年月を経たとはいえ)元に戻れるなら前者かとおもうけれど、なんかパーツがしっくりはまらない感じが抜けません。

二役でヒロインを演じた五十嵐ミナが目を引きます。須貝英の真面目なバイトという造形もよく似合っていて安心感。

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