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2014.07.10

【芝居】「女子と算数」NICE STALKER

2014.7.5 15:00 [CoRich]

6日までpit北/区域。120分。 男が作った計算機の設計図。夫亡きあと、妻はそれを製品化して生計を立てようと考えるが、子供の暗算の方が早くて役に立つといわれてなかなか製品にならない。足し算とかけ算はできるのに、引き算ができなかったのだ。
女と暮らしている仕事もろくにしない男。女は結婚することに決めたと宣言する。すがる男に対して、あなたと結婚するためには子供の頃からやけにモテていたらしい男の生涯で一番好きだと思われなければできない、と伝える。
小学生のときも、高校生の時も同級生の二人の女子がずっと男をとりあっていた。男は気づいていない。片方の女はずっと想い続けている。もう片方は策略を巡らせてモノにしようとしている。

計算機の話をめぐる話と、一人のやけにもてまくる男と同棲する彼女、彼女が嫉妬する過去の女二人の物語を交互に描きます。数学をめぐる素敵な話というのが前半だけれど、おそらくは作家自身が感じているとおり、二桁の掛け算や足し算を素早くするTipsや、タイガー計算機など、それっぽくは作っているけれど、どこか 「算数を物語に取り入れましたよ」というアリバイめいていて、物語の幹は後者にあると思います。基本的にはヒモに近い職安にも行きたがらないダメな男と、だけれどその彼のことが好きでたまらない女の想いが何よりも物語の基本で、「一番」でなけれな結婚したくないという女の検証を、男の脳内に残る子供から高校生に至る時期に気になった過去の二人の女子と比べて、今の彼女がどうだ、と描くという体裁だと思うのです。

女の子があからさまに自分を取り合う、なんて人生経験がさらさら無いあたしにとってはこれはもう、ファンタジーなわけで(泣)、物語がリアルかどうかとか、共感できるかどうかということは判断がつきません。ひたすらに、女子たちがそのアタリで何かしているということを眺めるのが楽しい、となれば今回の佐吉祭りはやけにそういうスタイルの芝居が多いのは、イベント主催者の差し金かと思ったり思わなかったり。

彼女を演じた帯金ゆかりは、ダメ男に対する圧倒的な熱量だったり、ツッコんでみたり、押したり引いたりが楽しいあれこれ。幼い頃に一途に男に恋していた女を演じた秋月愛は好きな気持ちを伝えられずいつも後れをとってしまう可愛らしさをきっちり。まあ、男はアタシも含めて俯瞰すればこういうキャラに弱い気がするけれど、当事者となるとその想いに気付かないのはどうなんだというのは自戒も込めて。同じ頃に、ちょっとずるい手でも使って好きなことをモノにする女を演じた藤田彩子、押してきてくれる女子についつい男はなびいちゃうんだよなぁ、という説得力。結果的にものすごい量の役を担う杉村こずえは、特徴的な声の訳者だけれど、その声に引きずられることもなく、どの役もきっちりとしている安定感。

理系、という学歴をもつアタシですが、まあびっくりするほど数学の知識が薄くて。1=0.9999...を証明する一連にしたって、その場で(わりと真剣に)観て、ああそうか、とおもうほどの情けなさ。まあ、それはある種バラエティ番組を見てちょっと心が動くというのに似ていて、芝居がどうか、ということとは別の領域の話なのですが。

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