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2014.01.06

【芝居】「新年工場見学会2014」五反田団

2014.1.3 19:00 [CoRich]

正月恒例のイベント。今年はかなり早い段階で完売してしまったようです。休憩15分を含む190分。4日までアトリエヘリコプター。

アイドルになるといいながら働かない男と暮らしている女は、男に貸していた金を必要に迫られたので返してほしいと訴えるが男は聞く耳を持たない。宇宙人に出会い返信できるコンパクトを受け取る。地味で目立たなかったが、変身するとあっという間に芸能事務所にスカウトされる「クリーミー☆チカ」(五反田団)
父を亡くした子供の獅子は、古くさい獅子舞なんかじゃなくてモダンなダンスを踊りたいと願う「親子舞」(紅午会)
大切な人を幕府に殺された男はやがて江戸の町で無慈悲に人を斬り続けるようになる。町の平安を維持するために男を倒すように命じられた男たちは「大衆演劇のニセモノ」(ハイバイ)
街角マチコが語る「今年の電磁波」(プーチンズ)
「ポリスキル」

実は前田司郎も黒田大輔も喪中だ、という話から、相続税とこの劇場とか、出演者が結婚するとかな話を挟みながら。早々にチケットが売り切れたり、普段劇場で見かけるのとは微妙に違う客層だったりと何かの変化が起きているように感じます。

「クリーミー〜」はアニメネタを下敷きに、ケーブルテレビに出るような感じの売り出し中アイドルな話。魔法の力を得た女の子とダメんずな男を軸にしながら、男性アイドル事務所社長の男色、蹴落としてでも這い上がること、宇宙人設定なアイドルといったぐあいに、「あまちゃん」では語られなかった裏のアイドル物語を山ほど詰め込んで。
クリスマスな電飾と暗幕を使った変身シーンで手間取るのは何度も繰り返すとテンポを殺ぐようでいかにも勿体ないけれどご愛敬。
魔法少女を演じた内田慈はコスチュームも似合ってしまってやけに可愛らしい。変身前を演じた平田ハルカは割を食った感じはありますが、ダメ男に尽くす感じがいじらしく切ない。ダメ男を演じた黒田大輔は逆ギレする感じなど安定。アイドル事務所謝状を演じた師岡広明は美輪明宏風味だけれど、やけに迫力が楽しい。宇宙人キャラアイドルを演じた木引優子もまたきっちりアイドルな雰囲気。宇宙人設定はどうなんだという冷めた一言の台詞が楽しい。売れているアイドルを演じた菊川朝子は安定感。

紅午会は、親子の獅子舞という設定の面白さがちょっといい。もちろんちゃんと縁起物な獅子舞でもあって。去年 9月の五反田団公演での印象も強烈な西田麻耶のパワフルな色っぽさにちょっとやられてしまうアタシです。

「大衆演劇の〜」、ホンモノを観たことがないのでどの部分を差して大衆演劇風としているかはわからないけれど、勧善懲悪風だったり、キメ顔があったり、役者名のアナウンスがあったりというあたりか。なるほど、つかこうへいの芝居で役者名の紹介が挟まったりするのはこの流れかと思ったり。軸となるのは幕府への恨みを募らせる殺人鬼に対峙する人々の物語。よく考えたらそうとうに濃い面子で、胃もたれしそうだけれど、楽しく観られるのです。
本編とは何の関係もないけれど、大学時代のお笑いコンビだった、という(チャゲ&飛鳥風に)二人の応酬のシーンが圧巻でおもしろくて、役者としての岩井秀人の力を堪能。主人公を演じた用松亮は物語を支えるだけではなくて、このベタベタなフォーマットにしっかり乗る力。
エレキの生演奏に乗せてというのも効奏しています。

プーチンズは完全に恒例だし、わりと聴いたことある曲も多い気がするけれど、ちゃんとネタを挟んでくれるのがうれしい。フラフープを使ったりもいいし、あからさまにテルミンの電磁波をスピリチュアルに結びつけちゃうのもばかばかしく楽しい。

ポリスキルは、演劇人が職務質問を受けると怪しい荷物がみつかって、というおそらくはよくあるシチュエーションに、それに対する演劇人としてのもって行き場の無い怒りが融合してる恒例の一本。でもちゃんと一本の話になってるし、何より女優たちによる女性コーラスが見目麗しくて楽しい。

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