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2013.02.19

【芝居】「あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ」リジッター企画

2013.2.17 13:00/16:00 [CoRich]

恋愛の二人芝居、友人の三人芝居、家族の四人芝居を、一人のダンスで挟んで 95分。17日まで新宿ゴールデン街劇場。

ダンス「あるオトによって生まれる、あるカラダがある」
クラブで出会った男にゾッコンになった女は捨てられ、クリニックを訪れて、コトバの摘出手術を受ける「あるコトバ」
中学で出会った三人の女の子、エプロン借りたり、買い食いを口止めしたりして知り合う。恋したり、花火見に行ったり、それぞれの道を歩んで、結婚したり子供できたり仕事に付いたり、自分のしたいことを見つけたり、離ればなれになってもずっと友達だったのに「あるヒカリが在るケシキ」
家族、として出会う人々。こんな大変なことが起きている一日。お父さんもお母さんも息子も娘も、それぞれに家族に求めるものがあるけれど「あるミライと、そのタもろもろ」

「あるコトバ」は、恋に破れた女からその辛いコトバを外科手術で取り出す着想に、二人はダンスというかセリフの特定の単語に特定のフリというフォーマット。辛い恋は忘れたいけれど、そんな辛い恋でも無くなってしまうと人生が空虚になってしまうのだ、という、女の子を応援するような語り口。動きと言葉という女を演じた真嶋一歌、その動きがキマりつつの表情が印象的。

「あるヒカリ〜」は、中学生から30歳ぐらいまでの女三人に育まれる友情を丁寧に描きます。恋に揺れ、人生の進路に悩み、仕事や結婚や出産や。実際の距離がどんなに離れても三人の気持ちの距離はずっとずっと変わらないこと。正直にいえば、物語としては少々唐突な一人の死だけで起伏を作ることになってしまうのが少々食い足りない感じがもったいない。シャッター音でシーンを区切っているフォーマットなのだけれど、シャッター音のあるところと無いところがあって意味深で、何か意図があるのかと思うと、いまひとつ掴めないのは何かを見逃したか。石井舞だけが母親役との二役で、その間の年輪をセリフ一言できっちり。

「あるミライ〜」は(最後で明かされる)太陽爆発の、ヒカリの無くなる瞬間を疑似家族で過ごそうと考え集う若者たちの姿。それぞれがなにかの家族についての欠損があるという語り口だけれど、若いにもかかわらず母や父という役割をどうして引き受けることにしたのか、あるいは疑似でもヒカリが失われる直前に初対面した人々と家族として居たいのだという物語の上での切実さが欲しい感じ。

その三本の芝居を貫く、というよりはそれぞれからセリフをアソートしながらのダンス。三本の芝居をゆるやかに結ぶものがほしいところ。

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