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2012.08.07

速報→「東京裁判」パラドックス定数

2012.8.4 15:00 [CoRich]

劇団人気作の三演め。 (1, 2) 時間は大幅増量の110分。12日までpit北/区域。

劇団のマスターピースのひとつ、濃密な迫力が魅力だった初演から、二演、三演と進むにつれて、この緊張の中に笑いを織り交ぜた軽やかさをもっと感じさせるようになっています。時間は長くなっているんだけれど、その迫力が持続できてしまうのです。たとえばCoRichを見ていると、始めて観た人が悉く興奮しているということが見て取れるよう。

台本を買ってみれば初演に比べて、発言を拒み続ける男の描写にもうひとつ織り込んでいるようです。 野木萌葱という作家の戯曲は少々癖があって、作家の登場人物たちとの掛け合いという様相が楽しいのですが、今作、そういう癖は抑えめで普通の戯曲のスタイルに。 アタシはあの登場人物の心情を書き殴るようなスタイルも好きだったので、ちょっと残念といえば残念。

膨大な情報がある東京裁判ゆえに史実をどこまで織り込んでいるかということは今までもあまり深く考えたことはありません。今作に至り人物の背景がかわっている、ということはずいぶん自由に発想してエンタメとしとして物語を紡いでいるということがよくわかります。

問題といえば問題なのは、この迫力の物語、ついついこういうドラマが実際にあったことだと感じてしまいがちなところ。史実から少し距離を置いた記録に残ってない「隙間」を描くと実に巧い作家ですから、今作に於いても史実から借景してはいるものの、これ自体が史実ではないのでしょう。後の時代から、たとえばwikipediaに記されたような、この裁判の捉え方のようなものを物語として描くということが今作の特徴で、それゆえに濃密がより強く感じられるのかも知れません。

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パラドックス定数の舞台「東京裁判」が10月22日ー25日俳優座にて上演になります。詳しくはフェイスブックページ「舞台『東京裁判』」をご参照くださいませ。

投稿: 舞台「東京裁判」フェイスブックページ | 2015.09.15 12:41

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