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2012.06.11

速報→「鬼畜ビューティー」ロ字ック

2012.6.10 17:00 [CoRich]

劇団名は気になっていた(そのわりに間違って覚えてた:-)けれど初見です。千秋楽は超満員、95分(開演10分強押しなので実質80分ほど)10日までサンモールスタジオ

中学校では女子生徒たちが、男子生徒に女子トイレを覗かれたといって抗議しているが、その男子生徒の母親もまた、モンスターペアレンツ張りに猛烈に抗議してきている。その教師のなかの一人の女教師はしっかりしていると思われているが、浮いた噂ひとつもなく、男とつき合うこともなく、この歳になってしまった。同僚の教師に不倫な気持ちを抱くものの、言い出せない。同居している妹は売れないグラビアアイドルで、枕営業よろしくさまざまな男たちを家に連れ込んでいる。姉は処女であることをコンプレックスに思っていたが、ある日、妹との喧嘩で云われた一言をきっかけに、化粧も洋服もすっぱりと変え、風俗で働くようになり、まったく変わってしまった。また親が抗議に訪れているなかで、そう変わってしまった女教師のことが暴露されて。

いい歳なのに処女であることをコンプレックスに持つ教師を柱にして、女そのものを商品にしているグラビアアイドル、商品ではないけれど女を武器にしている後輩教師、その予備軍としての姦しい女生徒たちという布陣で、オンナたちの話を描きます。「童貞をこじらす」というのはもはや市民権のある言葉になった気もしますが、そのコンプレックスとスイッチが入った瞬間の豹変を表現する感じは今作の主人公にも当てはまります。

前半の妹と姉のシーン、じっさいのところほぼ二人の置かれた相対的な立場を説明するための機能だけれど、たった二人でテンポよく。姉妹の部屋で進む物語がじっさいのところはとても重要で、たとえば女を売りにすることのリスクだったり、その嫌な面だったりも中盤の妹のシーンが描かれるのもここです。

それに対しての教室のシーンは、教師たちの男を含めた社会のこと、女生徒たちで描くのは女たちだけのいわゆる下世話な意味でのガールズトークだけれど、これもまた女の居る社会の姿だと思うのです。性病からパンツの売り方まで、中途半端な知識での会話というのもまた、ある年齢における社会。女である私を中心にして、自分の思うこと、関わる社会を多重に描き出す力なのです。

正直に言えば、全体に絶叫調の芝居をするシーンが多くて、そのわりに役者がめいっぱいな感じがあるのでそこが平板に見えてしまうという感はあります。それほど大きな小屋ではありませんから、そこまで絶叫しなくたってちゃんと物語は伝わるという気がしますから、実はもったいない。

処女の女性教師を演じた松浦智美のクールと弾け具合が楽しいけれど、どちらかというと真面目が前にでる感じゆえにキレた時の厭世感に説得力。グラビアアイドルの妹を演じた堂本佳世はきついことをズバリと切り込みつつも親へのコンプレックスが表に出てくる後半もしっかり。後輩の女教師を演じた山田麻子は、おもねて可愛らしく媚びる感じのキャラクタへの説得力。モンスターペアレントを演じた作演・山田佳奈、超満員で迎えた千秋楽には目に光るもの。こういう瞬間に立ち会うのは、(初見だけど)嬉しい気持ちになります。

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