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2012.06.04

速報→「ベンチャースクール」(DART'S SIDE) エビス駅前バープロデュース

2012.6.3 13:00 [CoRich]

エビス駅前バーの常連、広瀬格の率いる2団体のVS形式。DART's側は砂場で繰り広げられる膨大な物語の80分。4日まで新宿LEFKADA。

オフィス街にある公園、昼休みになるとスーツ姿のサラリーマンたちが集まり、昼休みの時間めいっぱい遊ぶ。砂場に集まった人々は、この広い砂場で100年にわたる王国の物語を紡ぐ、という遊びを始める。グランドマスターと呼ばれる「遊びの天才」は、時間いっぱい、真剣に遊ぶことを求める。プロフェッサーと呼ばれる男を楽しませることができないと、大きな問題が起こるのだ。

地下の劇場に膨大な砂を運び込み、砂場に。いわゆる砂場遊びよろしく、海をつくり、山をつくり、型押しで建物を造り、空き缶空き瓶を駆使して、物語を紡いでいくという構成。中世風ファンタジーは、実際のところアタシ自身にとって入り込みづらいジャンルなのだけれど、イキオイに押されて物語に取り込まれます。過剰な物語の物量もさることながら実はそれだけでは飽きてしまうところを、中盤で一瞬現実やその背景にリンクさせるという緩急のリズムが巧いのです。

作家の得意な手法ではあるけれど、「遊んでいること自体が密接に現実にリンク」するわけではないのは、構造としては惜しい感じがあります。もっとも、サラリーマンの昼休みという日常に入り込んだエアポケットのような「事件」が、昼休みが終われば日常に戻る(犯罪のことも忘れて)ということの諸行無常感(ちょっと違うか..うーん、なんというか)がファンタジーの物語の流れと同じ、という大枠のリンクがあるのは美しいのです。

劇中のごっこ遊びで、もっとも重要なルールとして説明される「真剣に楽しむこと」は、もうすこしブレークダウンすると(これは明確には説明されない)「人が語った物語は(文句は言えても)取り消せず、さらにそこから物語を重ねていくことしかできない」というルールで、これが徹底されているのが、物語をひたすら前に前に、濃密に進めるということにプラスに働いています。

プロフェッサーを演じた島田雅之は邪悪であるという立場で君臨し続ける格好良さ。グランドマスターを演じた國重直也は真摯で前向きなキャラクタを好演。鈴木麻美はスカートで砂場という無茶な役だけれどさすがに劇研育ち、彼女に限らず、怪我のないことを願うばかり。

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