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2011.01.17

速報→「ドードーの旗のもとに」ガソリーナ

2011.1.16 14:00

じんのひろあき新作、三部作の第一章を朗読劇として上演。130分。16日まで萬劇場。

録音スタジオに集められた俳優たち、100年の年月を掛けて制作される映画のプレスコの為に集められたのだ。
ある王国、王子の誕生日を祝うパーティ。終盤にさしかかったところ、クーデターが勃発する。国王以下王家は抹殺されるが、王子だけはすんでのところを、厨房の奥から通じる隠された屋根裏部屋に逃げられた。旧王家に忠誠を誓う料理長以下厨房のスタッフは、毎夜新国王の舌を満足させる料理を出すことで生かせ続けられていた。屋根裏部屋にはかつて北の国からの亡命作家を匿っており、彼の書いた本と、膨大な蔵書、王宮の各部屋を覗くことができるようになっていた。絶滅したはずのドードー鳥の雛とともに、王子は屋根裏で過ごすことになった。

王家の攻防と、作家の書いた小説という体裁の脱獄劇とアマゾネス物語をプレスコの体裁で朗読するという趣向。ニ本のマイク、舞台奥の高みにしつらえられた監督の座る調整室というごくごくシンプルな装置のほかは役者たちが控えに座るという椅子だけ。

笑いもシニカルもあまりでてこない、がっつり直球の王家のサーガ。確かに芝居の体裁でやろうとすると小劇場の規模では相当難しいタイプの話であって、どちらかというと映画に向いているタイプの話ではあります。王家を巡るクーデター、幼い王子の成長物語と、そこにまぶされた愛情というか性にまつわるものがたり。これだけのボリュームの芝居を、これだけの人数で成立させるレベルの高さにうなりますが、じゃあ、これは芝居でなければならなかったのか、ということはいまひとつみえない感もあります。が、終盤にかけての旅立ちのシーンの迫力はたいしたもので、映画の予告編のような高揚感があります。

監督を演じた伊藤栄次は圧巻の声質が迫力いっぱいで説得力。主役の王子を演じた下釜千昌は幼さと力強さをしっかりと。北の国の逃走劇で明るく場面をつくった丹聡、山猫を演じた土田ひろ子も印象に残ります。

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