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2009.11.16

速報→「庭」箱庭円舞曲

2009.11.14 19:00

箱庭円舞曲初めての二人芝居。披露宴出席者男女3組をの「二人きり」の隙間の時間を描く短編集。休憩込み80分。1ドリンク付き。真ん中の一段高いテーブルに向かい合って座るところが舞台なので、そこを目指して。15日まで。

披露宴の日の朝、新郎新婦と同期の女友達を呼び出した男はどこかドキドキしながら「男の庭」
披露宴直後、二次会前に男を担いで入って来た年上女の空回りする目論見は「女の庭」
二次会の最中こっそり抜け出してきた男女、久しぶりの再会に「二人の庭」

カウンターキッチンのついたレンタルスペースなのだそうで、そこをカフェバー「misanthrope 中野店」と見立てての芝居。前説を兼ねる作演はDJブースに機材を持ち込んでいて音響も。短い時間でシンプルな物語ゆえに音のタイミングの絶妙さとテンポのよさが効いていて豊かな時間と空間を作り出します。

「男の〜」はわくわくの再会にこぎ着けた男の一人空回り感と、ああ手が届かないのだなという、告白以前にフラれている感じが絶妙。こういう空回り感の須貝英は巧いし、その空回りをまったく意に介さないというよりは気づきもしない女を演じた津留崎夏子は一歩間違えば単に冷たい高飛車女になりかねないところをぎりぎりで踏ん張るような人なつっこい表情が素敵。

「女〜」は若いイケメン男をなんと担いで登場の年上女、こちらも空回り感一杯なのだけど欲望だけでこうしたわけじゃない、という隠し味がきいています。若くてイケメンな澤田慎司のまったく気持ちが動かない感がしっかり。ザンヨウコ演じる年上女、こちらも一歩間違えばイタいだけになりかねないところをきちんと笑いに昇華するちから。

「二人の〜」は久々の再会の元恋人が、二次会を抜け出してこのまま戻らないで二人でどこかへ、という微妙な気持ちの揺れが細やかで印象的。ブーケを厚めも集めたり6個目なのに幸せな感じじゃない女を演じた清水那保が口説きにかかるところが絶妙で。それに揺るがない男を演じた小野哲史はあまりにかっこいい。が、あの口説き方されて、いくら今は別に恋人が居るからといって揺るがない、というあたりに説得力がない、と感じてしまうのはアタシがダメ人間だからですかそうですか。

コンパクトに作られてどこにでも持って行けそうな小品を、どこの劇団も2,3本は持っておくべきだ、というのがアタシの持論なのですが、その条件にぴったりの3本。テーブルを挟んで座る二人の位置がほぼ全く動かないので、観客が座る場所によってどちらかの俳優の顔しか見えないの図に成るのは少々惜しい感じ。だからといって無理矢理場所を入れ替えるのが正しいかというとそういうことではない気がするし解決策を思いつくわけではないのですが。

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