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2009.10.03

速報→「呪われたバブルの塔 -アフターサイド-」北京蝶々

2009.10.2 20:00

北京蝶々の新作。二週末のロングランは、2バージョンを交互上演。12日までOFF OFFシアター。70分。あたしは、アフターを最初に。席を選ぶなら対面のどちら側での客席でも窓とテレビの画面が見える中央を(たいした問題ではありませんが)

雑居ビルの一部屋、オーナーであり住み続けている男はディーラー風情に見せているが、その筋。一体の再開発を狙って買ったけれども、バブルは弾けて、売るに売れない。不動産業者を通じて、海外の不動産ファンドがこの建物を売って欲しいと云ってくるが。

ビフォアを見てないアタシには、序盤のこの場所を出たかったりする理由はわからないけれど、それは早々に片付きます。バブル、とは云っているけれど四十男のアタシがうっすら知っているあれを20代の作家が書くはずもなく、このまえまで不動産で起きていたあれをモチーフのよう。(のわりに、VHSとか、留守電とかやけに昔風。でも、液晶テレビならばあの頃じゃないよなぁ、なるほど)。

不動産が膨張していったあと、次の膨張を狙うハゲタカたち。その筋でも上海資本のファンドでも、食うか食われるかだという描き方はこの数年のジェットコースターのような世間を見て切り取った作家のちから。空っぽの場所を埋めなければ次の成長はない、という台詞に対峙して空っぽの場所を作り続けてきたのは誰だ、のような鋭い台詞が気持ちいい。半面、初日ゆえの堅さも見え隠れ。

全体としては笑いは少なめ、鬱屈と抗争の場所。そのなかで一手に笑いを引き受ける小林タクシーは圧倒的に強い。エロにみえてもスケベではない、怪しさ全開だけれども信用に重きを重んじる風水師は実によくあっています。全体にまじめに作り込む作演ですから、こういう緩められる役者は重要です。細野今日子のキャリアで強気に出る女の役は珍しいけれどぴったり。窓の外が見えない席に座ってしまったあたしですが、窓の外を見る彼女の表情の豊かさはそのハンデに余りある至福。帯金ゆかりのやさぐれたホステスはこの若さでは演じきれないけれど、序盤、一杯めを飲み干す直前の表情にちょっと惚れつつ。岡安慶子演じるホームレスはその建物の資産価値を下げる具体策を体現させる重要な役。汚く見えないのはアタシが女優すきだからですが。

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