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2009.05.02

速報→「ショート7(Bプロ)」DULL-COLORED POP

2009.5.1 19:00

金曜日の夜にふさわしく、エンタメ指向のBプロは3本立て。どちらか一本ならば、新作を含むこちらを。遅く着いたから2Fからなのだけど、カラダが楽なのはこっちがいいかも。表情とか細かな所作は見えませんが。2日からはほぼ毎日3本廻しで6日まで、pit北/区域。 セットチェンジ、休憩を挟んで120分。

同棲相手の浮気を疑う男、出張から一日早く戻り隠れる「息をひそめて」
閉店間近のバーで酔いつぶれるサラリーマン、合い言葉を交換するとその先に広がる桃源郷。「エリクシールの味わい」 「藪の中」で見つかった死体を見た人から繋いで、聞き込んでいって。(青空文庫)

割と静かで人間の暗部を暴き出すAプロに対して見やすいBの3本立ては、どちらか一本を見るならこちらがアタシの好みなのです。

「息を~」あり得ない建て込み装置かと思えば軋んでたりして。その効果は十分。序盤の男の一人語りは疑いを確信にする過程。隠れた後に入ってきた二人、そこから数年前の個人のものがたりがきちんと立ち上がるのは凄い。上から見てるとドキドキしちゃうのはまあ、女優が寝転んだりするからですが。Aと合わせて、堀奈津美の2本はきっちり。

「エリクシール」飲尿ミュージカル、という触れ込みの本作は今回唯一の新作。40分に及ぶ大作は隙なく台詞を埋めながらミュージカルなのです。前半の出色は、たくさん出てくる女性たち、それぞれの理由を織り交ぜながらの情景描写。もうひとつ、いわゆる蘊蓄漫画のうざったさは常々気になるのですが、毎週買ってる「神の雫」蘊蓄度合いの爆笑したい気持ちを存分に解放出来るのは、正しい。

真ん中でちゃんと歌いあげるのだけど、そこで拍手が欲しい(ミュージカルだから)。

後半はほぼ3人芝居。そこに居続ける理由、そこから出ていきたい衝動、そこにたどり着く人、毎日来る人などを緩やかにしかし他の解釈を許さないようなタイト感。行きたいのは「私の居ない世界」とか、「一人で居るのはいやなんだ」とか「しないと怒る」とか「50cm離れて」とか、きちんと世界が思い浮かびます。 全体にしてみると、笑いが沢山、女優がたくさん、切なくて一瞬うっかり泣いてしまいそうになる、という凝縮感は実にお得なのです。

その後での「藪〜」はミュージカルの後では観客がニュートラルに戻す時間が足りない。むしろ順序を入れ替えた方が観客にはいい気がします。(堀越涼はAプロの頭に出なきゃいけないのは何の拷問だ)。読んでない本なのですが、青空文庫のテキストは9894字。それを一人で語りきるのです。声色をさまざまに使い分け、所作をちゃんと切り分けて、物語を運ぶのは大変な労力。きちんと訓練された役者を観るのは実に楽しいのです。

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