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2009.02.25

【トークショー】マンスリーアートカフェvol.26「役に立たないレビュー、必要なレビュー」

2009.2.24 19:30

行ったことのない急な坂スタジオに行ってみるべ、と思って申し込んだのだけどSTスポットだった、という罠。会社出るのが押したので結果として助かりましたが。120分。ドリンクつき(缶ビールをチョイス)

「ワンダーランド」の北嶋孝、「東京デスロック」の多田淳之介、急な坂スタジオのサトウさん?(紹介はされてもクレジットがないのはどうなんだ)の三人で並んで休憩無しでの話。

喋る人はともかく、こういう題材で客の側はどこに需要があるのかわからなかったのですが、果たして書いている人が多い印象。若い人も歳行った人も混じるゆるい空間で話は進みます。

自己紹介のあと、作り手がどう読んでいるかを多田氏は立ち位置、拠り所にしたりしていると口火。受けて北嶋氏は小劇場の記録を残したいと思ってblog流行始める前の2004年にスタートし、blogが多くなって劇団も記録を残すので人の見方、原稿と言う方向に転換。面白い面白くないだけの軸では勿体ないのだといいます。書き手に重要なのは、事実と根拠で構成すること、みんなが読むということを意識し、他者との出会いを前提に文章を書くことなのだと繋ぎます。

受けて、書く側のスタンスはバラバラでもいい、なぜなら継続されていれば「この人がいうこと」を信じるとか反対と感じるということは読む側(作り手も含め)わかるのだと多田氏が受けます。

少し戻って役に立つレビューはあるのかというと、北嶋氏は現場に戻せるモノがいいレビューではないのだけれど、観客の視点から見えてくるモノを文字として定着したい、あの時代がどうだったのか読み返せることの重要性と云い、受けて多田氏は昨年末のデスロック公演の原作が初演時にどうだったか感じ取れるのは劇評が残ってるおかげなのだと続けます。

いろんな人に書いて欲しい、と続き、ダンスと音楽と美術が繋がった時代の話、劇評セミナーの話。多田氏は芝居のジャンル分けがざっくりにすぎる現状(ミュージカルと大衆演劇と四季と小劇場だったか)を分類するのは誰の役割だろうと考え批評の側の役割ではないかと投げかけ、北嶋氏は作り手である平田オリザは作り方から文字として残していることを例に引いて作り手がやってもいいのでは、と反論し、続けて平田オリザの総括はだれがやるのだろう、アゴラのサミットでやるべきなのではと提案し、受けた多田氏は演出部の名前を挙げてちょっと考えたいと引き取ります。

平田オリザの議論が少し続き、若い人には当たり前のこれが年配の批評ではまったく触れられないということを紹介されます。

劇評セミナーをやっているのは、顔の見える描き手と出会いたいのだと北嶋氏が続け(誰が読むかわからないblogでは本名で発表するのは難しいことには理解を示しつつ)本名(または通り名)で書いて欲しいと云います。

会場からの質問で「書き手のモチベーションの維持」について聞かれ、記者時代は書いて貰うというスタンスだったモノが、ワンダーランドは基本的に自分が書きたいと思う人に書いて貰うというスタンスになったと北嶋氏が答えます。多田氏からは若い作り手に対しては多少の心配りが欲しいと結びます

のんびりした時間、会話したことのある人が二人対話しているのを見るのはもちろん楽しい。この催しが何を目指して開催されたモノなのかという主催団体の意図は今ひとつわからず。もちろん、ちゃんと芝居の現場を作り続けて居る人々なのはわかっているので、わざわざこのカフェ、という場を設定することの理由が知りたかった気がします。

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コメント

昨日はご来場いただきましてまことにありがとうございました。実は私自身、当日のギリギリまで壇上に上がるべきか否かを悩んでいたため、クレジットに記載できませんでしたこと、ご了承いただければ幸いです。

さて「私共が何を目指していたのか」ということですが、この場合、「私共」というより「私」ということになってしまい、スタッフ全員の総意ではないことを前提に書かせていただきます。
多田さんのブログでも早速昨日のことが書かれていますが、そこでも取り上げられている下記の対談内の「哲学カフェ」がかなり近いもののような気が致しております。私も多田さんが書かれてからこちらを拝見し、それまでうまく言葉にできていなかった「カフェイベント」について再度考えるきっかけになりました。よろしければご覧くださいませ。
http://www.ewoman.co.jp/winwin/102ho/14.html

上記のような形にするためには、会場セッティング等、考え直すべき問題が多々あることも承知しております。至らないこともありますが今後ともご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 急な坂スタジオ サトウ | 2009.02.25 19:30

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