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2008.12.24

速報→「日本語がなくなる日」北京蝶々

2008.12.23 19:30

北京蝶々の新作。時代をみる目の確かさは初めての下北沢でも、ちゃんと健在。初日は満員、29日までOFF OFFシアター。100分。前半に設定されているトークショーは20分ほど。[CoRich ticket]

基地。越冬隊の交代の時期、白夜。しらせが到着し、船に乗っていない後発隊が後からくる。日本語が通じない何人かが持ち込んだものは。

作家が様々に観たり読んだりしたことを集約して物語に。いろんなものが滅びるように緻密に組み立てて行きます。序盤の新聞の下り、政治家の家族へのずるさ、君が代、日本人のアイデンティティの様々の断片。

根幹になるのは、ウイルスのない南極の基地の話。そこにもちこまれたもの、助かる方法、人間たちの。そこに通じない言葉、なければ身振りしか使えないという無力感。通じない言葉ばかりがあふれる場の伝達の方法をきちんと。

それに加えて、中年にさしかかる男、あるいは女の関係をスパイスに。そこには思春期のような、というセリフもあったりするような、ふれあうことの暖かさ、触れ合えないことの寂しさをを丁寧に描きます。 人々が通じあうこと、通じあえない理由。たしかにクリスマスという時期は人との会話や寂しさを自覚する時期というのは確かです(泣)。

ネタバレかも

物語の骨子は「復活の日」が、作家が思いついた話しをあとから見つけたのだといいます。

アタシは未読ですが、最近評判の同じようなタイトルの本「日本語が亡びるとき」とも、ちょっと近い雰囲気。何人かが感じ取る、今の時代の雰囲気をきちんと反映しているのは、この劇団の作家の時代を感じ取るチカラの確かさなのです。

混成語、というほぼ誰にも判らないことばを持ってきたのは巧い。英語はわからないと口惜しいとか思ってしまうけれども、これなら気楽に観られる良さ(販売台本には日本語訳も綴りもちゃんと)。英語と日本語以外にどの言葉があるかと見極めています。あるいは日本語の喋れない日本人。それは青年団が描きそうな題材ですが。

知らないことそのものは罪ではない、と赦すシーンが好きです。もちろん、そんなことでは自分の気持ちは収まらないとしても、その言葉には説得力があります。と感じるのはクリスマス、ということだけではない気がします。

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