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2008.03.17

速報→「きみがいた時間 ぼくのいく時間」キャラメルボックス

2008.3.15 19:00

過去に飛ぶ機械、クロノスに翻弄される人々の人気シリーズの最新作。70本目公演、上川隆也久しぶりの出演、初の150分(休憩15分込み)など話題には事欠きませんが、平日はまだチケットもあるようです。7日までサンシャイン劇場、そのあと神戸、大阪。

エリートコースから突然の帰国命令で謎の子会社に出向となった技術者の男。戸惑い腐っていたが、久しぶりに再会した女に力づけられ、そして結婚する。新婚の生活の日々の中、突然の事故をきっかけに研究を完成させた男は、過去に飛ぶ。

過去3本( 1, 2, 3 +YouTube) は過去に一瞬だけ戻り未来に弾き飛ばされるという制約のタイムマシン、クロノス・ジョウンターを軸に据えた物語。今作はその後の時代、改良に手間取るジョウンターに代わって新しい理論で作られた、きっかり39年戻れるが、元の場所には戻れない片道切符のタイムマシン、クロノス・スパイラルの物語。

たった一回の時間旅行を特異点に前後二幕に分けられた物語。前半は、無愛想な男が恋におちるある種のラブストーリーと、後半につながるように観客と共有するちりばめられた謎。前半はさらに二つのパートに別れてはいるのだけど、物語の流れが断絶する屋敷と結婚式のあいだ、ということ以外には明示されないので、あたしもどっかで読んでわかった話。もっともそこをスルーしても話が分からなくなることはありません。

後半は時間旅行のあと、ひたすらその日を待ち続ける男の物語。パソコンあったり(しかし、よく許したなあ、あの扱い>アップル)SF風味はあるけれど、それは身一つの男が立身出世する嘘を支えるためには必要な感じがします。

会社のなか、ごく近いふたつのプロジェクトがいがみ合う、やがて一つが中止になるというのはアタシのほんとのリアルにリンクします。

後半は前半でまいた伏線を回収しながら着実に歩を進めていきます。笑いどころもところどころにあって。一人への想いの強さゆえに力をもって冷徹な男はしっかりと。

アタシがハマるのは終盤。待ち続けた男と寄り添う女の姿はキャラメルボックスという劇団の成熟を感じさせるのに十分。レストランのシーンの圧巻。まるで「ア・ラ・カルト」の一節のようなとても印象的なシーンなのです。この場面を支える坂口理恵の圧倒的なチカラ。若い頃から初老まで切れ目無くきちんと。そういえば彼女初主演のヒトミはアタシの初キャラメルでした。そのときの上川隆也も良かったなぁとか。温井摩耶の課長代理というプレイングリーダーの勢いが楽しい。語り部の妹という岡内美喜子はコミカルに楽しく。渡邊安里の後半、カウンターでの押し問答、相手の凄さもあるけれど、ちゃんとリズム。

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