速報→「1K~山手線の左下から愛を叫ぶ~・道玄坂編」ギリギリエリンギ
2008.3.22 16:00
6人の作家の短編をコンパクトに上演する企画公演のもうひとつ。アタシはこちらの方が圧倒的に好みです。75分。
大学にもいけなくなってしまった男と、説得しようとするサークルの友人たち。説得に来た兄も巻き込んで。「巡恋歌」
ピザの配達員、寿司屋の出前、大家。理不尽なことを強気に言い放つ男を前に怒ったりうろたえたりする人々。「テンパってる奴」
部屋に居てテレビを見ても、友人を呼んであれこれ話しても今一つ心が晴れない。その理由は。「いつまでもここにいる」
宮益坂編でも思うのですが、まるでアルバムのライナーノートよろしく、物語のかなりの部分を当日パンフに書いてしまっています。書いてくれるのは嬉しい気もするのだけど、開演前に読んでしまうと驚きのようなものは減ってしまうようで、ちょっと勿体ない気も。
「巡恋歌」は、オタク愛にあふれた感じの一本。アイドルヲタ一本槍だったおとこが失恋をきっかけに目がさめ、「アイドルっていったいなんだ」なんていう根源的なところにまで到達してしまう感じ。信じるものが居てこそアイドルはアイドルたりうる、というシンプルなメッセージが向かう終盤はなかなかどうして「どうでもいいはなし」というよりは、とても根源的な話だったりもすると思うのです。終盤のダンスのようなものも、少々長くは感じますが、高いテンションが楽しい。
「テンパってる奴」は、わずか15分の間にくるくると代わる視座が、芝居らしさにあふれています。で、最初に三人の関係を切り替えて見せて、そのあとに、客観視点であるはずの外側の人も更にという具合に単なる三竦みの輪にせず、広がりを持たせてこの凝縮。たいしたものだとおもうのです。
「いつまでもー」は、ある種のゴーストストーリーで、その幽霊は見えていて、しかもその意志なんか実はわからないというギャップで笑わせるというあたりは他に例がないわけではありませんが、スムーズで面白く一気に見せます。
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