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2008.02.18

速報→「愛にキて」ひょっとこ乱舞

2008.2.17 14:00

ひょっとこ乱舞の新作。オーディションを経て多くの初参加を加えた20人編成。120分、24日まで王子小劇場。

街はかつて大きな鳥居が象徴的な街だが、今は一億個もの電球がまぶしく照らしている。 宗教団体の勢力が強くなっている。幻覚キノコを抽出した薬品を使い勢力をのばしたその団体だが、クスリは非合法で一般にも流通している。浮気をした夫を責め立てる妻は、元所属していた宗教団体の選挙候補者の応援に没頭していって。

正直な話、多い出演者に物語を当てようとして、何本もの物語が並行するがためにチカラが分散している気はします。まあ、意外なほど混乱はしませんが、広げた風呂敷は回収し切れていない感じはします。

終盤近くであかされるヒバチの副作用。その流れで作家自身によって語られるのはテレパしる感覚が人間同士がわかりあうためには必要なのだといいます。言葉が通じ合っているとおもっていても結局はテレパシる気持ちなのだというのは、作家が云ってしまうと何か特別な感情がアタシの気持ちを沸き立たせるのです。正論だとおもいますが、劇作家がそう云っては、負けではないのかしらんとか。モノ(かたり)より感動重視という台詞もそういう感じを後押しします。結果、物語というよりは街の情景と、夫婦の気持ちのパッションとを置いていく描きかた、というような印象を受けます。

カップにこだったりエレベータホールに飛び込んできた妻の描写はエキセントリックですが、アタシは好きです。あるいは、 家族、売人に加えて、電球を数える女たちもちょっと好きなのです。後半の描写の痛さは実感しづらいアタシですが、細やかなのだかガサツなんだかわからない作り方も。

莫大な電球とそこで闇に沈む大鳥居のコントラストが美しい光景というのが作家の頭の中にあるのでしょう。そういう風景は見える気がします。終盤の 鳥居の街、夜はそこだけが暗かったのに、ライトダウンは鳥居を不思議に浮かび上がらせるなんてのも、そんなランドスケープを思い浮かばせます。

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