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2007.10.16

【芝居】「TOKYO SCAPE WORKSHOP発表会」

2007.10.14 18:00

去年の夏に京都で行われたTOKYO SCAPEの作演による短期ワークショップの成果報告としての発表会。岸田國士の「紙風船」を題材に、 内藤達也(bird's-eye view)、詩森ろば(風琴工房)、明神慈(歩かリン記憶舎)、夏井孝裕(reset-N)の4人が演出。全体で約100分。森下スタジオでの発表は終了。


内藤クラス

日曜日、新婚のカップル、甘い空気ではあっても、気持ちがすれ違ったり、外に出たいとか面倒だと思ったりするカップル。携帯で会話をする、それはしゃべらない訳ではなくて、サイドバンドの会話としての効果は絶大なのです。25分。

たぶん普段使っている「生きている」携帯電話でメールを送りあうことで会話を薦めます。本文打ってるわけではないでしょうが、微妙な遅れ感もあってリアルです。もっとも、外界とつながっている機械を舞台にばらまくというのはかなり冒険で、この発表でも多分意図しないまま、電話が鳴り続けたりもしました。街頭劇だとか、電話で出前を呼ぶ芝居ってのもあるわけで、外乱を巧く取り入れることが出来れば面白いかも知れません。

二人組が互いに「〜して」と頼んで仕事を押しつけ合う、バーズ的なフォーマットも健在で、活動していない彼らの手法を久し振りにみるのも楽しかったり。


詩森クラス

全編だと25分の原作を15分に短縮しての上演。次々と入れ替わる六組の夫婦が、語り続ける形式ということを除けば、しかし、これが一番スタンダードな仕上がり。このバラエティならば、まず最初にこれを見せる構成だった方が良かった気がします。

アシスタントであるはずの笹野鈴々音の妻ってのが圧巻で、パワフルに場をさらってしまうのはワークショップとしてはどうなんだろうとも思いますが、アタシは十分に楽しい。


明神クラス

抜き出した台詞を、ポかリン風味の「印象」な芝居に。ダブダブなズボンをもって歩いてくる冒頭、男5人が横に並んでズボンの中を覗き合うってのがちょっと可笑しい。男女を5人ずつ、まるで武道の団体戦のようにつぎつぎと対峙したり、相手が云った言葉に内心舌打ちしたりため息ついたりすることを強調してるような印象があるのも、男女の一種のすれ違いを描くこのホンにはよくあっている感じがします。


夏井クラス

紙風船からいくつかの台詞を抜き出しながらも、バスジャックや、工場のベルトコンベアなどと全く別の無言劇シーンのおしまいにその台詞を付ける、という手法で爆笑をさらう。もちろん詩森クラスのスタンダードがあるから、それを足がかりにして大きな力を生み出しているという、ある種卑怯な技ではあるのですが。スタイリッシュな印象が強いアタシにとってのreset-Nよりは、アタシはこういう笑いのあるのが好きだなぁ。

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