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2007.06.03

【芝居】「ドラマ進化論(本公演)」北京蝶々

2007.6.2 19:30

β版から一ヶ月、ちゃんと進化しています。はしかによる学校閉鎖というハプニングで一週間延期で公演中。6日まで早稲田大学大隈裏劇研アトリエ。70分。

あらすじはβ版と変らず。時間も大差ありません。創る側の想いと大人の事情、大衆というものの一貫性や中心のなさをより丁寧に描きます。

ねたばれかも

アタシのように、観てるだけの側は気楽にいい悪いと云ってしまいます。ましてやテレビを無料で見てるひとの責任感なく云いたい放題と、アンケートによる視聴者選択式で作ると決めたドラマで翻弄される創り手たち。それを「逆らえない絶対的な関係」と定義し、観客と作り手、テレビ局と制作会社、富裕と貧困の格差を絡めて物語を進めます。

β版に比べると、双方向(アンケート)の実際をテレビ画面で選択して見せたり、多数派の広告塔の存在とその主張を丁寧に。創り手の想いを吐露するシーンを抑え、あえて喋らせないように改訂しています。結果、芝居を作る「作り手たち」の主張をことさら見せずに、より「格差のこと」のみを抽出し、シンプルに見せるようにしています。創り手の主張の部分は、あれはあれでいい味だったのですが、時間が同じならこの改訂は見やすくなっていると思います。その想いはいくつかのシーンでの脚本家の表情や制作会社プロデューサの所作に凝縮されていますが、これはβ版みた観客だけのお楽しみ、かもしれません。

β版にはなかったであろう「デジタルテレビで投票しているのは支配富裕層なのではないか」から「支配富裕層はテレビ見ない」という二段階のツッコミも見事。さらに、それをテコにして、「見えない観客」をより鮮やかに見せていきます。

アンケートのようにバラバラの主張の寄せ集めというセリフがアタシの気持ちを掴みます。「正解を見せろ」とう無茶なシーンとあわせて、創り手がそれを云っちゃあおしまいよ、という点がないこともないのですが、それだけせっぱ詰まっている感じで、ギリギリにバランスしていると思います。

北京蝶々「ドラマ進化論」
2007.5.31 - 6.6 早稲田大学大隈講堂裏 劇研アトリエ
作・演出 大塩哲史
出演 赤津光生 帯金ゆかり 鈴木麻美 三浦英幸 森田祐吏 垣内勇輝 岡安慶子 田渕彰展 白井妙美 松崎美由希

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