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2006.10.26

「役者魂」#2

2006.10.24 21:00 (フジテレビ系)

頑固な舞台俳優と、テレビタレント担当をおろされてその担当についた女性マネージャを軸にしたドラマ、先週から始まっています。彩の国さいたま芸術劇場ですかね、ロケしてるのは。それにしても舞台ってものに対して愛のないドラマです。

日本有数のシェイクスピア俳優・本能寺海造。担当しているのは舞台俳優のマネージをするのは初めての経験の女性マネージャ。主演する舞台が開く前日だが、あれこれ文句をつけ、ゲネを始められない。そんな中、娘だと名乗る子供とその弟が突然現れる。
初日、開演の数時間前になっても相変わらずゲネは始まらない。母親と連絡がつき、どうも本当の娘らしいが引き取りは拒否される。マネージャに、子供が本当の娘だと指摘された俳優は、諦めたようにノーメイクで舞台に向かう。初日が開いて突然始めた、ぼそぼそと喋る演技はスタッフや共演者を困惑に陥れるが、想像を裏切って観客の絶賛を受ける。

人生は役者のようなもの、というのがコンセプトなのでしょう。何があっても前に進まなければ行けない、思い悩むよりケセラセラ。松たか子演じるマネージャは究極のポジティブシンキングなのだけど、テンションはあくまで低く進むのです。彼女が町で見かけた人々の人生の背景を勝手に夢想します。俳優でなくてもそれぞれの人生という舞台を演じている役者、なのだというメッセージは、まあ確かにそうだけど、少々安い。

2回目を見る限り、そう大笑いという方向でも、泣かせる方向でもなく、まだニュートラル。演じる側がどうやって芝居を作っているかという真実は知るよしもないのだけど、これは舞台を作る、ということに対しては敬意がないドラマ。現実に舞台でも活躍できる役者をそろえてこれを作るってのは、ちょっとひどくはないかと思ったり。開演3時間前に一言目の台詞をあれこれ試し、演出プランまで変えてみようとしたり、演出でもない部外者が勝手な演出プランを云ったり。でも定刻には幕が開いて、絶賛...なんてことないでしょ、いくらなんでも。

観客とかスタッフとか、人々の視線が感じられないのですね。主演の役者が凄ければ成立してしまい、マスコミが絶賛すればそれは絶賛。視点が全てマスコミ視線。道化役として、古くさいジジイが必要だということなのでしょう。それがたまたま舞台俳優。寺内貫太郎だっていいのだ、きっとこれは。

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コメント

ありゃりゃ。ひどい作品ですね、それは。
かわひ_さんのおかげで舞台の名誉が守られます。

投稿: しのぶ | 2006.10.28 23:24

しのぶさま、コメントありがとございます。

ここに悪口書いたら、DVDレコーダのお任せ録画から勝手に外れてしまったようで、先週は見られませんでした〜(←そんなオカルトな事は起こりません)

投稿: かわひ_ | 2006.11.07 00:39

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