【芝居】「お願い」ラックシステム
2006.7.27 19:00
わかぎゑふ率いるラックシステムの 10周年記念作 のキャストをシャッフルしての再演。今作から常小屋となった、大阪・弁天町の世界館での公演は終了。120分。
大正時代、東京・吉原の置屋、いてて屋(新・河内楼)。東京にありながら大阪の言葉と「遊び」が出来る店として人気。軍人、記者なども出入りしつつ。
ともかく初演が凄かったのです。劇場に濃密に作られたセット、役者も豪華で話も凄い。ラックシステムの記念公演にふさわしい一作だったのです。
それと比べてしまうと、今作はすこし薄い感じは否めません。劇場が広いというか、空間としてスカスカになりがちな感じで、環境はまえより厳しくなっています。同じ世界のなかに包み込まれる感じの初演と、額縁の中のきれいな錦絵の再演というか。そこはわかっているようで、上手側前方客席のエリアを一部芝居に使う演出がもりこまれています。 役者もいわば「お祭り」だった前回に比べてしまうのは無理がありますが、初演の役者が透けみえてしまうのはあたしだけでしょうか。
前回の印象は女将・お孝の生い立ちの話と、遊女・志保の悲しい物語が強烈で、周囲が固めている、という印象だったのですが、今作ではすこし全体にバランスしたように、感じられます。
が、結局は泣くあたし。さまざま通りすぎる女たちのそれぞれの生きざまや想いが丁寧に描かれる物語なのです。関西の言葉で紡がれる世界にいったん引き込まれてしまえば、少々のことでは崩れない強さがあります。
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