【芝居】「リドル」少年社中
200510091400
「大人になってしまったかつての少年・少女」をテーマにした三部作公演を始めた少年社中の一作目。ルイス・キャロルとアリスに端を発しながら、過ぎ去りし時間を思わせる一本。9日夜まで青山円形劇場。
ルイス・キャロルが導かれて行った世界は、遊園地だけでなりたつ不思議な国、「リドル」だった。天上界に棲む化物たちはリドルと微妙なバランスで住み分かれていたが、魔王復活を願うようになり、王室は危機に陥る。三人の娘たちはそれぞれに避難を始めるが。
正直、ファンタジーはあんまり好きではないし、アリスやキャロルの話も得意じゃありません。キャロルを影ある人物として描くのも目新しい訳ではありませ。飽きずに見られるのは、スピード感と賑やかしのおかげですが、あたしが評価するのは、「リドル」という国の成り立ちの一点。これもありきたりと云われるかもしれないけど、あたしにとっては泣きどころ。
人数も多く、物語の運びも最初ばたつく感じは否めませんが、後半ではわかりやすく、以前の社中よりはすっきりしてる気がします。話も役者も演出も全く違いますが、アタシの中では☆新感線に見えたりもします。もう少し役者に色気が、と思わないことはありませんが、彼らの描きたいことはそこではないのかもしれません。
▼以下ネタバレあり--------
幼い日のアリスと、ドジスン。あの時の幼女趣味まがいの出来事。「僕を泣かせたら、食べないであげる」という、「化け物」の言葉にコダワリ続けた想いというより執念。それこそか、リドルを作っていた、というのが軸。
しかし、女王の気持ちは晴れない。1年一緒に暮らした(しかも最初の場面で、ごく小さな声でベッドに誘うような台詞もある)のに、「あなたが好きなのは、私ではなくて、「あの時あの歳の私」なのだ」というところ、アタシの泣きどころ。少年じゃなく、少女の想いの話としたところが、社中としては意外な気もします。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 速報→「メッテルニヒ飛行場」トリのマーク(通称)(2009.12.27)
- 速報→「すこやか息子」柿喰う客(2009.12.27)
- 速報→「みなぎる血潮はらっせらー」渡辺源四郎商店(2009.12.26)
- 速報→「いま祈るから少し待ってて」あさかめ(2009.12.26)
- 速報→「ある冬の日に」まほろば(2009.12.21)


コメント