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2005.08.22

【芝居】「36000秒(2)」bird's-eye view

2005.8.21 19:30

朝、顔を合わせた日替わりの役者たちが19:30の開演に向けて芝居を10時間で作り上げる、というbird's-eye view(b-ev)の企画公演。9:30の時点から観客も創作過程を見学できるというところが特色。「料理の鉄人」あるいは「愛のエプロン」的、作ってる最中も見せちゃうよ、というもの。28日まで王子小劇場。

日替わりの役者たちはそれぞれにある程度の色を期待したグルーピングがされていて、2720日は劇団主宰day、2821日はダンスに強い役者という具合のよう。その21日。あたしが見始めたのは15時ぐらいの時点で、途中抜けたりしています。

少なくとも20、21日は照明や音響の作り込みなどを行うために、いったん観客を18時の時点で外に出しました。どうなるかは作ってる側でも予測できないこととはいえ、それなら晩ご飯我慢したのになあとちょっと残念。更に21日はダンスを中心としたためにアクティングエリアを広くとるために、観客はオールスタンディング、しかも2列というのも、1時間強とはいえ、しんどいのです。まあ、これも成り行きですが。

予約客からあらかじめ募集した「テーマ」から一つを選び、それを種にふくらませているよう。この日は「土の中のリンゴ」。投稿者の意図は別のところにあったようですが、そんなこととは関係なく、役者たちは話し合いの中から、「引かれ合うのに触れ合えない」という関係を引っ張り出したよう。(実際には見てないのですが、あたし。)そこから、台詞よりは動きをもとにシーンを作り上げていきます。ルールに従ってゲームのように動くなんてのは、多分得意なのでしょう。

結果「オープニングが作れなくて時間を無為に過ごす役者」→「漫画喫茶で読み合うカップル」→「呼び込み」→「漫画喫茶」→「カオス」→「パトランプ」→「まとわりつかれるモテ男」→「バスケ」→「踊り」→「体育座り」→「夫婦いす」→「動物園voice」...てな具合で短いシーンをつなぎ合わせていきます。

芝居を見てると、「一貫して意味の分からない」ってものに出くわすことがあります。台詞に頼らないダンスではなおさらです。あたしのダンス読解リテラシ不足を棚に上げて、その一端が垣間見えた気がするのです。作る側はいろいろ、ほんとに試行錯誤を繰り返しながら作っているのです。創作過程を見ていると、実に真剣なのはよくわかるし、意味もよくわかる。カップルを引き裂くようにほかのメンバーが動くシーンなどは最たるもの。でも、作品だけ見てると、それが見えてこないのです。結果、シーンをつなぎ合わせただけのもの、になってしまいました。

総合監督を名乗る内藤達也氏が21日だけに関しては役者たちに「丸投げ」したのだといいます。結果、合議で決めていくというスタイルになるざるを得なかったのですが、それで作り上げるには時間が短すぎたかなぁと思うのです。独裁なら、とりあえず早いですものね、きっと。

とはいえ、過程も見た上での条件つきで、あたしは楽しめました。この長い時間を、ひたすら前向きの姿勢でものを作り上げよう、自分たちで背負っていこう、という中で何かが立ち上がるところが見えたからにほかなりません。誰かが投げてしまったら、見るに耐えないものになりかねなかっただろうと思います。リーダ不在でそれぞれの責任を全うしながらチームとしてはものごとが進む、なんてのが見えたら芝居に限らず実にエキサイティングだと思うのですが、時間の制約はちょっと厳しい。

bird's-eye view「36000秒」
2005.8.20,21,22,26,27,28 王子小劇場
総合監督 内藤達也(bird's-eye view)
出演 綾田將一(reset-N) 香川亮(air:man) 金崎敬江(bird's-eye view) 篠崎芽美(珍しいキノコ舞踊団) 田口アヤコ(COLLOL) 山田宏平(山の手事情社) 山中郁(bird's-eye view)

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コメント

21日 出演しておりました田口アヤコです
ご来場ありがとうございました!!!!

終演後はすっかりぬけきった状態で
まともなご挨拶ができませんでもうしわけなかったです。。
> 時間の制約はちょっと厳しい。
とのおことば 身にしみます

精進だ 精進だ 精進だ とくちのなかでぶつぶつつぶやいています
ありがとうございました。

投稿: taguchiayako | 2005.08.22 07:47

返信おくれてすみません。コメントありがとございました。taguchiayakoさま:

楽日も拝見したわけですが、2日目の「からだを使う」度合いの高さを再発見した次第です。ダンスはあんまり得意じゃないのですが、背景が見えると楽しいですね。

精進、てのがかっこいいですね。秋の声も聞こえてきますから、そろそろ次の公演が始まると思いますが、またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。

投稿: かわひ_ | 2005.09.08 00:16

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