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2005.07.17

【芝居】「ケンちゃんの贈りもの」弘前劇場

2005.7.17 14:00

青森・弘前の、というよりはもはやスタンダードの重厚さ。笑って泣いて。17日昼は空席ありがもったいない、ホントにオススメの一本。18日までアゴラ劇場。

49男と、亡妻の父79歳。長い間の静かな同居は気だるく。傘寿のお祝いを二人きりで静かにしていたが、実は互いに相手にプレゼントを。

当日パンフによれば、相手を想い図るゆえにすれ違う「賢者の贈り物」をパク、いやリスペクトした一本なのだとか。

貰ったプレゼントが、もはや意味を成さないすれ違い「賢者〜」のポイントだと思うのです。本作においては互いのプレゼントを断るしかないゆえの悲しさや理由はごく早い段階で観客には割れるのです。が、それを登場人物たちが開示するタイミングや、その見せ方が実に巧妙で巧いのです。結果、わずか90分ほどの芝居でアゴラの客席が、すすり泣きで「溢れる」という滅多にない体験。久々のツボ芝居。

前半のバタバタと笑わせるテンポの良さは、畑澤脚本らしく、そこから終盤へで一気に。 福士賢治の圧倒的で確かな力、宮越昭司の存在感、森内美由紀の美しく素敵な空気、長谷川等・藤本一喜の支えるコミカル。

千秋楽終了後に発表されたのは、作・演出の畑澤聖悟さんの退団(劇団サイトのニュース2005.7.23)。すこしばかりのこわおもて、迫力のある芝居、コミカルでテンポの良さを持ち合わせた劇作など、とてもとても魅力的な役者兼劇作家、なのでした。退団後については発表されていませんが、またみたい。のです。

弘前劇場「ケンちゃんの贈りもの」
2005.5.12 - 5.15 弘前 スタジオデネガ
2005.7.7 - 7.9 青森Quarter
2005.7.15 - 7.18 こまばアゴラ劇場
作・演出 畑澤聖悟
出演 福士賢治 鈴木徳人 森内美由紀 藤本一喜 斉藤蘭 長谷川等(浪岡演劇研究会) 宮越昭司(劇団雪の会) 萱森由介(フリー)

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