【芝居】「ラブリーさんクロニクル」SmartDrugs
2004.12.11 14:30
女性ばかり8人。ルームシェアしてる2人とその片割れのバンド、「ラブリーさん」のデビューをめぐる、ほろ苦いある意味ファンタジー。12日までパンプルムス。
他のバンドをクビになって、自分でバンドを始める女、ふと拾った携帯電話の向こうに聞こえるメロディを盗作してしまう。その曲がよくて徐々に注目を集めはじめる。一方でろくに働かないで夢だけを追ってる彼女を支える同居者。バンドデビューを前になぞの携帯電話が姿を消し、引きこもってしまう女、それを責めないで支え続ける同居者も倒れ..
携帯電話の向こうに聞こえるメロディはまるで魔法、ある意味麻薬で、なかなかそこから醒められないのです。そこから醒めるためにはもう一つ魔法が必要なのでしょうが、その魔法と引き換えの代償はあまりに重い。
ここまで執着してデビューする気持ち、それも最初から最後まで全部「嘘」で貫いてまでやろうとする気持ちが、ちょっと理解に苦しみます。最初書けていたのに、というのならばまだ理解できます。ファン1号の彼女の行動動機も少々わかりません。そこにたまたまきっかけがあったから乗ったのか、その立場に自分も立ちたいと思ったのか、でしょうか。
とはいえ、飽きずに観させるたしかな力。自分勝手さもあるのだけど、それを許し、包み込んでしまう同居者の描かれ方が心に染みます。ドラムを演じた柴原さんは前半の物語の空気を和ませ、客席の空気を暖めます。 ある意味ファンタジーな終幕、柔らかな光と癒すような空気とは裏腹に二人きりに自閉したコミュニティが描かれるのはイマらしい空気なのでしょう。暖かい見た目と描かれていることの落差、巧いのです。
Smart Drugs「ラブリーさんクロニクル」
2004.12.10 - 12.12 パンプルムス
作 渡辺純一郎(無機王) 演出 大岩石(ジュークスペース)
出演 高橋良子 今井千恵(ONEOR8) 柴原麻里子(ちょっかい王) 三木絵里子 やおいたまさこ 新田めぐみ 鈴木愛 (HUSTLE MANIA) 竹内まき子(小粒百景)
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 速報→「メッテルニヒ飛行場」トリのマーク(通称)(2009.12.27)
- 速報→「すこやか息子」柿喰う客(2009.12.27)
- 速報→「みなぎる血潮はらっせらー」渡辺源四郎商店(2009.12.26)
- 速報→「いま祈るから少し待ってて」あさかめ(2009.12.26)
- 速報→「ある冬の日に」まほろば(2009.12.21)


コメント