【芝居】「停電の夜に」CAB DRIVER
2004.7.18 19:30
既成の戯曲をもとに、わりと渋めの芝居を上演するCAB DRIVER、2年ぶりの公演は、二人芝居です。アメリカの作家だなぁという、オフブロードウェイのような仕上がり。行ったことないけど、オフブロードウェイ。濃密で、楽しめる一本。2000ぐらいの芝居のわりには、作り込まれたセット、貧乏くさくないのが偉いなぁ。
夫は大学の研究者、ほとんど家で論文執筆。妻は校正係、忙しく連日帰りが遅い。夫婦の食事は夫が作るが、半年前の不幸な出来事のせいで夫婦は互いに意識的に会話をしないよう、避けるようになっている。ある日、5日間夜間の短い時間停電になることになり、ろうそくの光の下、ぎこちなく会話を始める。
夫婦がどうかってのはわかる由もなく。とはいえ何かのボタンを掛け違ってしまって、ぎこちなくなる関係、それを修復しようともがく姿が、痛く、しかし可笑しいのです。どうやったら戻せるのかなぁ、それは夫婦の会話に限らず、仕事だろうと、相手が同性だろうと。終幕はハッピーエンドではない、のでしょう。しかし何かが前に動き出すことになるわけで、この停電の時間を共有したことは無駄ではないのだなぁと思います。
「すれ違うことを意識する夫婦」というような台詞があって、どきっとします。互いに避け合うのだけど一緒にいなければいけない関係ってありますよねぇ。
芝居のせいじゃありませんが、早稲田どらま館は、席の高さに差がなく、たとえば1列目から3列目には差がありません。舞台はそれなりに高くてまったくみえないということはありませんが、端で少々見づらいといわれても、最前列がねらえるならそこをねらうべし。
CAB DRIVER vol.13 「停電の夜に」
2004.7.15 - 7.19 早稲田どらま館
作 ジュンパ・ラヒリ(「停電の夜に」新潮社) 脚色・演出 矢柴俊博 射延憲児
出演 矢柴俊博 新井友香
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