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1996.02.04

R/【トランス】サードステージP

芝居を一番前で見るのがいいか、そうでもないかというのは、なかなか難しいところ です。特に、「芝居は一期一会っ!」と決めているかわひら(お金をケチってるだけ かも)にとっては、その一回がすべてですから(^^)。でも最前列、うれしいもん ですね。ほんとうに。

【みたまま思ったまま】(!!ねたばれあり、注意!!)
芝居が終わった瞬間に言葉を失ってしまうというのを久しぶりに体験しました。 何がどう、というのをうまく説明することができないのですが、やっぱり感動した ということなのでしょうか。オフ会で見たというのに、芝居が終わった直後には 近くに座っている人たちといつものように言葉を交わすことができないのです。 その後の宴会に出ないでそのまま帰ってしまいたくさえなってしまいました。 宴会を楽しみにしてオフに出ることさえあるというのに、この気持ちの持っていきよう に戸惑いました。

ある人が正常かどうかいうのは相対的なことでしかないということ。誰が患者で誰が 医者なのか、あるいは本当に正常なのはいったい誰なのか。舞台でめまぐるしく入れ 替わる立場。後半で多用されるこの入れ替わり。今舞台を見ている自分さえも、 その入れ替わりのなかに組み込まれてしまったような、不思議な感覚を覚えさせます。

初演は未見。オフでの評判を聞く限りは初演にはかなわない、特につみきみほさんの 力量に不安を感じる人が多いようです。たしかにあの3人の中では、多少の アンバランスを感じずにはいられません。が、彼女自身は昔のもっと子どもっぽ かったころから比べると、ずっと大人っぽく、それでも、えくぼのかわいらしさを 残した素敵な女優になっていると思います。(えこ贔屓かな) 生の舞台のバランスの大切さを感じました。

人格が変わってしまう雅人を演じる手塚とおるは、他の誰が演じることができるか 想像がつかないぐらいに見事。おかま役の古田新太も、はまりかたは見事。

確かにいろんなキャストで見てみたい、そんな感じのする芝居でした。

【ものがたり】
精神科医・礼子、フリーライター・雅人、おかまバーのダンサー・参三。自分を 見失ってしまう自分を自覚した雅人。彼が病気の治療に訪れたことがきっかけに 三人が再会する。理不尽な校則に反発した三人が、年齢も学年もバラバラな三人が やってきた、青空の広がるあの日の屋上のように。

【観劇データ】
1996. 2. 4 14:00 - 16:00 紀伊國屋ホール

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●サードステージ・プロデュース「トランス」 Performance. vol.2
1996. 1.26 - 2.26 東京 新宿紀伊國屋ホール
作・演出 鴻上尚史
出演 古田新太 つみきみほ 手塚とおる

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