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1995.05.28

【芝居】「ヒトミ」(初演) キャラメルボックス

※NIFTY Serve FStageに掲載したものの再録です。

10周年の記念2本立て興行の2本目。1本目の「スケッチブックボイ ジャー」ではじめてキャラメルを観た川平、1か月もたたないうちに、 まったく別の顔を見せてもらえるとは夢にも思いませんでした。思えば去 年、芝居の泥沼にハマりこんだきっかけになった遊◎機械も去年が10周 年でした..

今回はパブリケーションにストーリーを流さない、という方法をかなり意 図的にとっています。正直言って、reviewをNIFTYに書き込んだものか、ど うしようか迷いましたが、4日悩んだ末に、書き込むことにしました。も う、全体がネタバレですから、事前にreviewを読まない方針の方、忘れて ください(^^)

【ものがたり】
事故によって身体の自由を失ってしまったヒトミ(坂口理恵)は、新しい医 療技術、「ニューロハーネス」の開発モニターに選ばれた。、頚椎損傷に 起因する運動麻痺を神経のバイパスによって取りのぞきくというもので、 1年に渡るリハビリの末、ヒトミは再び自分で動くという自由を手に入れ た。
ところが、ニューロハーネスに重大な欠陥がみつかる。命に関わる重大な もので、医師たち(近江谷太朗、真柴あずさ、菅野良一)は即刻取り外しを 決断する。再び身体の自由を失うことを知ったヒトミは、恋人の小沢(上川 隆也)とともに、小学校時代の友人、典子(岡田さつき)のところへ逃げ る....

【感想】
もともと涙腺が緩いかわひら、やっぱり泣きました。悔しいです。泣きだ けではなくて、ポイントポイントに笑いを入れて、緩急がついているのも 「泣かせ」ます。

時空が飛ぶというストーリーではないわけですが、2つの異なる場面を カットバックしながら見せる方法はスムーズです。真ん中に置かれたたっ たひとつの椅子とヒトミ一人だけを接点にして、事故直後の場面と、ホテ ルの場面を切り替えるという手法は、本当に鮮やかでした。凄い。良く も、悪くも「映画的」と言えると思います。

パンフで真柴さん自身がおっしゃっていますが、このような「フィード バック(感覚)のないハーネス」というのは、実際には実現不可能です。た だ、この虚構を許すことによって、「感じることの重要さ」というのが前 面に出てきて、グサグサくるストーリーになっています。

小沢との愛情の関係はもちろんストーリにからんでくるわけですが、かわ ひらの心に残ったのは、むしろ小学校からの友達、典子との関係です。言 いたいことが言える、思いやりを押しつけない、という自然な関係は、 「ああ、こうなりたい」と思うのに十分でした。

本筋には関係ないといえば関係ない、支配人やホテルの従業員(西川浩幸 今井義博 津田匠子)の力量が凄いです。特に津田さんは「スケッチブッ ク..」とのギャップが凄くて、思わず「ををっ」なんてうなってしまいま した。

【観劇データ】
1995.5.28 19:00-21:00 前日予約 16列2番 満席, 通路席あり
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●演劇集団キャラメルボックス「ヒトミ」
1995.5.21 - 6.4 東京 新宿シアターアプル
1995.6.22 - 6.25 大阪 近鉄劇場

作 演出 成井豊 真柴あずさ
出演 坂口理恵 近江谷太朗 真柴あずさ 菅野良一 大森美紀子
   岡田さつき 西川浩幸 今井義博 津田匠子

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